大和橋の沢から628峰(奥三角山)へ<北斗市>
3名 14,8,2
6:00 函館発
登り | 地 点 | 下り |
6:45
7:00
7:20
7:30
8:50 |
大和橋(入渓)
F1下
中尾根二股
F2下
頂上 |
10:40
10:25
10:10
10:00
9:05 |
[2:05] | 所要時間 | 「1:35] |
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大和橋は国道227号線の大野川に架かる橋である。その下で合流する無名の沢は、3月から4月にかけての齋藤さん行方不明事件の捜索ルートとして2度使ったが、そのときに滝を2つ目にしていた。
捜索は中尾根二股からの尾根と右股沢だったが、2つ目の滝は、中尾根二股の左股沢だった。その源頭はやはり
捜索で2度越えている628峰(奥三角山)へと繋がっている。夏になったら、もっと多くの滝があるかもしれないとの期待から、その右股沢を詰めてみたいと話していたSHOさんとTaoさんと3人でそれを実行に移した。
大和橋を渡ったところに人家も施設もないのになぜかバス停がある。その道端に車を停めてスタート。
「大和橋線1300m」の標識があり、刈り払いの痕跡があるので(1)、それを辿ったら大野川との合流地点に出た。しかし、その先にはいくら探してもその続きの道はなかった。目的は沢登りだから良いのだが、1300mの続きはどこにあるのか不思議だった。
すぐに砂防ダムにぶつかる。左端から越える(2)。
15分ほど進むと、冬に上から眺めた滝の合流地点へ到着。左側の水量が少ないのは支流で、本流は右側である(3)。
本流の2段のF1の取り付きを考えていたら、なんと右側に太いしっかりとしたロープが設置されている。それを利用してなんなく登り切った。上の固定部分には器具が用いられていた。これは、沢を利用した「大和線」の作業道なのであろう(4)。
ときおり、岩盤が露出したナメも現れる(5)。やがて、中尾根二股(400二股)に到着(6)。ここには赤いテープが巻かれた木があり、そこからこれまで遡って来た右岸の上へ刈り払い道が続いている。これは、ここまで沢を利用した「大和線」の続きであろう。
10分ほど進むと、2段のF2が現れる(7)。2段ともなんとか岩の出っ張りを利用して直登することができた。
その上も意外と広く明るい渓相だったが、期待した滝は現れなかった(8)。
420二股でGPSを見たら、なぜか不調で、現在地が中尾根二股のところを指していた。3人で読図して右の沢に入った。しかし、どうも違うような気がしてスイッチを入れ直したGPSを見たら、やはり間違っていたので戻った。地図を見直したら、すぐその下で三股になっていた。それに気づいていたら本流は真ん中の沢なので間違わなかったはずだ・・・残念!。
460二股は右を進む(9)。さらに500二股にぶつかる。ここは右に進むと毛無山〜設計山の稜線上の570ポコに出るので、左を進む。水流もなくなり、非常に急になる。
550二股から頂上へ直接登る沢型は急なので、右の小沢に進路を取る。急な薮を漕いで、628峰と570ポコを結ぶ尾根の上に出た。さらに胸丈くらいの笹薮を漕いで頂上を目指す(10)。
冬には360度の展望に恵まれた628峰だったが、木々の葉が茂っていて、見えるのは、ここ数日の煙霧ですっきりしない南東の毛無山だけだった。冬に捜索で何度も歩いた稜線を眺めながら捜索時のことを思い出した(11)。
下山は、頂上からは急な沢型を直接下って、550二股で登りのルートと合流した。F2は、2段ともそれぞれ懸垂下降で下った(12)。
下山してきて、大和橋が架かる大野川との合流地点に出た。やはり広い川の方が気持ちが良い(13)。
捜索時に辿った沢や2度越えた628峰など、冬とは違った雰囲気を味わうことができ、それなりに満足の沢登りだった。