570.6峰(三等三角点名・我呂)<北斗市>
国有林境界管理歩道  2名  15,11、01

茂辺地の奥から尾根上の国有林境界管理歩道を辿ったタフな超ロングコース

6:00 函館発
6:40 戸田の沢林道入口
(取り付き地点を探してあちこち)
7:45 湯の沢林道入口(車デポ)
登り
地 点
下り
 7:55
 9:30
 ----
 9:50
10:40
11:10
11:55
12:45
管理歩道入口
360.2峰(草山)
戸田の沢林道
送電線下(335)
505ピーク
420コル
539ピーク
頂  上
16:35
----
15:50
15:25
14:30
14:15
13:35
12:55
[4:50]所要時間[3:40]

18:10 帰宅

 
                             送電線手前のピークから、南尾根の505ピークと右側の目指す570峰を望む(1)

 SHOさんから「茂辺地の奥から峩朗鉱山の南西方向に位置する570峰(三等三角点・我呂)まで、国有林境界線の管理歩道が続いているとのことなので、行ってみたい」と誘いをいただく。
 国有林の境界線は尾根を忠実に辿ることが多い。地図で見ると、アップダウンが多い上に、かなりの距離である。しかし、なんとかなるだろうとお付き合いすることにした。

 茂辺地川沿いの道々29号線を走り、戸田の沢林道入口付近を、あちこち1時間ほど歩いたり、車で林道を登ったりして取り付き地点を探したが見つからない。携帯電話の通じるところまで戻って、情報提供者のTaoさんに電話。その結果、「湯の沢林道入口50mほど手前に取り付き地点がある」とのことだった。


 7:55、湯の沢林道入口に車を置いて、管理歩道の入口をスタート(2)。いきなりのものすごい急な尾根を四つん這いになって登る(3)。斜度の緩んだところで、紅葉に癒される(4)


 快適な尾根上の歩道を進む。ブナとカエデ類の黄紅葉がきれい(5)。カエデ類の黄葉の中の歩道を進む。歩道は幅広だが、ここ数年は刈り払いが入っていない感じだ(6)
 250mまで登ったら、150mまで下るというアップダウンに愕然とする。その後も、多くのピークのアップダウンを繰り返す。


 9:30、途中唯一三角点のある360.2峰(四等三角点・草山)に到着(7)。次のピークにみごとに枝を広げたブナの大木が生えていた。すでに葉は枯れていた(8)
 9:50、そのピークを下って登り返すと、送電線の通過している335ピークに到着(8)ここまで2時間を要した。帰りに同じコースを戻ると、アップダウンが激しいので、下山はここから送電線の管理歩道を下って、戸田の沢林道へ下りることにして、前進する。


送電線ピークから下ると、コル手前に505ピークが見える(9)。その後は、505ピークまで緩やかな登りが続く。尾根上にはほぼ葉を落としたブナ林が広がる(10)
 

505ピークの手前から、北斗市〜函館方面の大展望が広がる(11)


 10:45、約3時間を要して、南尾根の最高点505ピークに到着。ここから深い沢を挟んで、目指す570峰が見える(12)しかし、この間には深い沢が入っている。この後、管理歩道は沢を乗り越えてくれれば近いのだが、予想していた通り、鋭角的に方向を変えて西尾根を下って、沢の源頭部を巻くように続いていた。
 目指す頂上がどんどん遠のく源頭部コルまでの尾根から、南側に当別丸山が見えた(13)


源頭部の420コルで、回り込むように、沢を挟んだ頂上へ繋がる西尾根に乗る。その先もご丁寧に、見えるピークを一つ一つ越えていく。心が折れそうになったが、明るいうちに下山できそうな内には諦めるわけにはいかない。
トドマツの人工林とダケカンバの間を進むところもあった。笹薮を漕ぎながら歩道の痕跡や赤テープを探しながら進む(14)。国有林の境界を示すようなブナの大木が続くところもあった(15)


 数え切れないほどのピークを越えて、ついに、目の前に目指す570峰が見えた。ここから下って標高差70mの急斜面の登りが辛かった(16)
 12:40、沢の源頭部を巻く尾根に2時間を要し、スタートして4時間50分で、570峰に到着(17)「登ったというよりは、ようやく辿りついた」と感が強かった。


 頂上からは、期待した峩朗鉱山は少ししか見えなくて残念だった。手前の尾根が邪魔なようだ。その右奥に木地挽山と駒ヶ岳が見えた(18)
 南東方向には、北斗市のセメント工場と函館山が見えた(19)。 10分ほど休憩して、下山を開始。
 下り始めてまもなく、大きな倒木を跨いだときに両足の内腿が攣った。その後、急な登りでその痛みが出て辛かった。


 下りは、ほぼ中間地点の送電線の管理歩道から戸田の沢林道へ下った(20)
 林道から左上に登りで歩いた尾根を眺めなら茂辺地川沿いの道々29号線を歩いて、3時間40分でゴール(21) 

 わずか570mの低山に、約9時間も要したのは、自分の登山歴で初めてである。9時間もあれば、トムラウシ山だって往復できる。とにかく遠かった!
 管理歩道はここ数年刈払いが入っていない感じで、快適なところとそうでないところもあった。この時期だから丈の長い夏草も枯れていたが、夏なら藪こぎでリタイアしていたかも知れない。
 お勧めできるルートではないし、タフな超ロングコースを歩いてみたい物好きな方以外は、勧められても挑戦する人はいないであろう。



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