497峰 <函館市>
<大船松倉林道〜南尾根ルート> 3名 12、6,16
登山 | 地 点 | 下山 |
7:35
8:55 |
ルンゼ取り付き
頂 上 |
10:00
9:10 |
[1:20] | 所要時間 | [0:50] |
|
この山は三森山の南尾根から西に派生してる尾根の途中の標高点が記されているだけの無名峰である。
HYML仲間のsegaさんのこの山の途中の岩峰まで登った記録を見て、低山ながら岩峰や岩壁に囲まれた急峻な山ということで、計画に入れたのだった。
SHOさんの誘いにTaoさんと一緒に同行して、この497峰と松倉川のご神木から羽衣の滝を越えて林道まで遡行の予定で出掛けた。しかし、標高の高い沢の方は、濃いガスと霧雨で断念し、やはり上の方はガスで山の全容は見えないが、戻ってこの山に登った。
segaさんの登行ルートは不明だが、地図を見て、
我々は林道から頂上へ突き上げているルンゼ状の沢から取り付いた(1)。大きな岩を乗り越えて少し進んだら、崖状の二股にぶつかる。その両方ともとても乗り越えれる感じではない(2)。 無理して越えても、急な山なのでその先、また同じようなところにぶつかるかも知れない。沢は諦めて、右の尾根に取り付いた。
藪も薄く、急ではあるが、快適な尾根だった(3)。どんどん高度を稼ぎ、この調子なら呆気なく登頂できそう」などと話しながら登っていくと、
c340付近で垂直に切り立った岩壁にぶつかった。右側は深く切れ落ちていて、とても巻ける状態ではない(4)。右側の根元は巻けそうな感じだったので、少し下って巻き終わって上を見たら、すっと岩壁が続いていて、すぐに尾根に戻ることはできそうもない(5)。
しかたないので、SHOさんを先頭に、そのまま岩の根元をトラバースしていくと、下から上がってくる沢型にぶつかる。沢型の目の前にも岩壁が迫ってくる(5)。
右側へ方向を変え、偵察旁々灌木や草の根元を頼りに急斜面を登っていくと、右の岩崖の上の尾根に出ることができた。尾根に出たところに、下山のためにピンクテープを付けた。そうでないと帰りはそのまま尾根を下って、岩壁の上に出てしまいそうだったからである。
その細い岩尾根の上にも次々と遮るような岩が現れる。そのたびにどちらから巻くか偵察しながら登っていく(6)。その際、非常に助かったのが鹿道である。上手に岩を巻いて続いている。岩場はもう越えただろうと思ったのに、その先にも次々と岩場が現れて、息をつく暇もない。
c430以降は、地図では平坦な幅広の尾根に見えるのだが、それからはまったく想像もできない細い岩稜が続く。
それを岩が塞ぐように現れる(7)。岩場を巻いて尾根に戻ったら、右側に初めて展望が広がる。頂上まで突き上げる深い沢の向こうは三森山からの南尾根のはずだが、ガスでそれ以外の展望はない(8)。やがて、両側がすっぱりと切れ落ちた靴幅リッジの痩せ尾根となる(9)。灌木が生えているので、それほど怖さは感じないが、一ヶ所蟻の戸渡り状の所は這って越えた。
地図では頂上の手前は広い平らな尾根になっているのだが、なかなかそのような地形にはならず、右側が切れ落ちた岩場が現れる(9)、そこを左から巻いたら、ようやく広い尾根になった。。
西側の展望が広がり、見下ろすと、その根元からこちらの尾根へ方向を変えた地点の岩崖が見える(10)。
右側に突き上げる源頭部の崖を見ながら登ると、細いコルの先に頂上が見えてきた(11)。
狭い頂上で、展望もなかったが、息つく暇もないほどの岩場かわしのと細い岩稜のワイルドな登りの末の新ピークゲットに大満足だった(12)。
このような登りは、下りも油断できない。灌木に掴まりながら慎重に下って、下に車が見えたときにはホッとした。
展望がなく、山の全容も分からずじまいだったが、segaさんの登ったコースからは岩峰群もあり、その一つによじ登ったという。天候の良いときに、この山が見えるところから眺めてみたいものだ・・。