第34回湧別原野オホーツククロスカントリースキー大会
80km参戦記  19.02.24


天候にも恵まれ、ワックスが合い、最後の5kmまでは良く滑り、大満足の快走だった


天 候晴れ
気 温 スタート時   −9℃
ゴール時   +4℃
ワックス

(効果)
base gallium ハイブリットベース
top gallium AXFバイオレット
(バッチリ)
記 録 6時間44分57秒
1km換算ラップ 5分12秒
丸瀬布IC(34km) 2時間28分         
遠軽(56km)    2時間04分
ゴール(80km)   2時間12分        
※エードで休憩時間も含む
順 位178位/350名(男女混合エントリー数)


大会要項

おおよそのコース

 今年も、2月中の4週連続を含む5回のクロカンスキーのメイイベントである国内最長80kmのこの大会に参加した。2007年〜2011年の5年間は85kmの部がなかったので、その間を抜いて、これで、通算11回目の参加となった。

  標高670mの旧白滝村(現遠軽町)の北大雪スキー場をスタートし、白滝市街地の西側から湧別川沿いに丸瀬布〜遠軽〜ゴールの上湧別までのワンウェイ80kmを滑走する大会である。昨年から、85kmが80kmになったが、何度ものコース変更で徐々に短くなり、実測し直したら、80kmだったいったところが実情で、実質的には昨年までとはほとんど変わっていないようだ。

 毎年思うが、ワンウェイの長距離にも関わらず、圧雪車での幅の広い丁寧なコース作り、地域ボランティアのサポートによる充実した数多くのエード(給食所)や地域の方々の応援が魅力の大会である。まさに、「距離も日本一だが、コース整備も日本一」という素晴らしい大会だ。

 今年は、距離やコース別の8種目に1000名ほどが参加していたが、この80kmの湧別原野コースは、昨年より40名近く減り、エントリー数は350名だった。一時中断される2007年までは、85kmの部だけで1300名以上の参加者がいたのが信じられないほどである。ちなみに謳い文句となっている「95km」は駅伝の部である。

 距離は長いが、標高差650mの概ね下りのコースなので、「札幌国際50km」よりは楽な感じで、エードも非常に充実していて楽しみの多い大会である。なんと言っても距離が長いだけに完走後の満足感が大きい。60歳前後の時は、6時間を切っていたが、今や、目標は最後まで気持ち良い滑走を楽しむことと、結果的には7時間切りと、これまで通り半分以上の順位に収まることである。

 前日は、当初はスタート地点まで10分ほどの道の駅しらたき で車中泊。6時過ぎに、スタート地点の北大雪スキー場へ。受付を済ませる。 駐車場で、ほとんどの大会で顔を合わせて、必ず声を掛けてくださる恵庭の旅人さんは、わざわざ車まで来て挨拶とお土産までいただいた。昨年4位だった帯広のちから!さんは、今年はクラシカルで出場するとのこと。毎年ビデオ撮影のチューリップおばさんともお会いする。今晩一緒に泊る東京のHiさんと江別のテツさんとも顔を合わせる。スタート地点で軽くアップし、スキーをスタート地点の前から10列目くらいに置いて車に一度戻る。ベンチコートとスキーケースと靴をトラックに預け、再びスタート地点へ。

<結果>
 ゴール地点の気温がプラスになるとのことで、高速レースが期待されたが、放射冷却と昨日降った新雪が災いして、それほどでもなかった。しかし、条件的には最高の部類だった。
 最後の5km強烈な向かい風と気温が上がり過ぎて滑りが悪くなったが、それ以外は 好天に恵まれ、ワックスもバッチリ合い、ヘロヘロになることなく、大満足の快走で今シーズンの有終の美を飾ることができた。
 タイムは6時間44分57秒。昨年よりは8分ほど遅かった。順位は、昨年より26番も下がり、178位/350名だった。ついに、目標とした半分より下の順位になった。タイムや順位を気にすると、頑張りすぎて苦しくなるので、あくまでも滑走を楽しんだ結果として受け止めたい。
 
○7:30 北大雪スキー場をスタートし、白滝を抜け、丸瀬布まで標高差470mの34km


今夜一緒に泊った東京から参加のHiさんと江別の哲さん

スタート5分前


スタート2分前

長い上り坂から解放されて緩やかな下りコースを進む先行者たち

 7:30スタート、いつもは、短い上り坂を登り切ると、すぐに下りに入るのだが、今回からコースが変わり、長い上り坂が続いていた。予想外の展開に、最初からヘロヘロ状態で、上り切って一休みして、刷家タイム。ようやく、楽しみな滑降モードが続く。トップ選手はずっと先で姿は見えない。このあと、数kmはダウンヒルもどきの下りが続く。大好きなところである。周りと比べても、滑りはそれほど悪くない。


ときどき地吹雪に見舞われる楽しい滑降モード

いつも渋滞となる墓地からの上り坂


斜度も緩み、ゆったりとした滑走を楽しむ

楽しみな丸瀬布のエード

  やがて、毎年渋滞となる墓地の横から狭い上りの林道へ入って行くところだが、参加者が少なくなったせいか、最近はそれほでもなく、スムーズに上りに入る。やがて、湧別川沿いのコースへ下りていく。川沿いの地形では、強い追い風が吹き、非常に楽去った。エードはほぼ10kmごとにあるが、最初はパスし、2ヶ所目で温かいポカリを口にする。
 丸瀬布のエードには、追い風も幸いしたようで、予定より少し早い2時間28分で到着。スキーを脱いで、スポドリとパンなどをいただく。
 
○大きなアップダウンが多い丸瀬布から遠軽までの22km

丸瀬布〜遠軽間は5ヶ所ほどの辛いアップダウンが続

この緩やかな上りもつらく感じる

  この区間は、5〜6ヶ所ほどの大きなアップダウンのある辛い部分である。 ちょうど丸瀬布からスタートする22kmの選手と一緒になり、コース上は非常ににぎやかになった。しかし、急な登り坂や下り坂が多いので、詰まってしまう。
 遠軽が近くなってくると、堤防の上や広い河川敷のコースとなる。エードを楽しみに、リズムを崩さないように気持ちの良い滑りを楽しむ。追い風はすでになくなって、たまに向かい風となる。


遠軽のシンボル巌望岩が見えてくるとエードは近い

遠軽のエード
   
 丸瀬布までは予定より速かったので、遠軽のエードには12時前に着けると思った。しかし、この区間は、予定より15分も遅くなり、エードの手前で昼のサイレンが鳴り、結局2時間04分もかかってしまった。途中のアップダウンでかなりのタイムロスになったようだ。年々上りが辛くなる。しかし、7時間切りの目安は立った。スキーを脱いで、椅子に座って天ぷらうどんを食べ、ロールケーキと持参したゼリーを飲んだ。ゆっくり15分ほど休んで、24km先のゴールを目指す。

 ○最後の5kmまでは、自分なりの滑りを楽しんだゴールまでの24km
  

湧別川を横切る橋の下を潜り、さらに上を横切る。ここも狭くてスケーテングできないので辛い

先にゴールしていた恵庭の旅人さんとともに

 遠軽のエードからの24kmは、単調なフラットなコースが続く。もう上りはない代わりに、下りもほとんどなくなる。いつも疲れとの闘いだ。今年はスキーが非常に良く滑り、体力的にも精神的にも余裕があり、気分良く滑ったいた。ところが、最後まで一定のペースで滑りを楽しむことができた。毎年のことだが、8名ほどに追い越されたが、自分の楽しめるペースを維持した。

 ところが、「あと5km地点」からは、進む方向が変わることもあり、強烈な向かい風に襲われて、ガクンとペースが落ちた。さらに、気温が上がり過ぎて、滑りも悪くなった。ここからの5kmが本当に辛かった。それでも、予定の2時間15分を切っていた。

 ゴール地点では、チューリップおばさんと先にゴール恵庭の旅人さんにに迎えられる。旅人さんは、今年で8回目の優勝となる職場の先輩杉山さんの特訓を受けて、一気に躍進したようだ。


スタートからゴールまで車で移動しながらビデオ撮影をする地元のチューリップおばさんとともに

速報の順位とタイム



板で作成された記録証
<過去の記録>

2004年 19回 5時間40分50秒 300位/1197名
2005年 20回 5時間41分44秒 201位/1300名
2006年 21回 4時間45分08秒 232位/1345名
〜85kmの部がなかったので不参加〜
2012年 27回 7時間06分40秒 135位/480名
2013年 28回 6時間56分00秒 164位/564名
2014年 29回 6時間27分13秒 164位/424名
2015年 30回 6時間14分43秒 207位/502名
2016年 31回 7時間16分21秒 194位/434名
2017年 32回 6時間42分41秒 205位/427名
2018年 33回 6時間35分11秒 152位/389名
2019年 34回 6時間44分57秒 178位/350名
 

  この大会は、その時の雪質や雪温、天候などの条件によって、本当にいろいろおもしろい結果が出る。60歳前後の時の3回は6時間を切っていた。再会された2012年から8年連続参加しているが、一度も6時間は切れていない。いまや、7時間切りと、半分より上の順位に収まることが目標だった。しかし、ついに今年でその順位の目標は達成することができなかった。加齢とともにそれはいずれと覚悟はしていたのだが・・・。ウルトラ系のこの大会で、この歳で、まだこの順位は励みになる。

 チューリップおばさんからの15:30時点でのメールでは、、「80km コースは21人が発走していなくて、現時点で3人が途中リタイア。全体としては34人減っていました。 名簿では70歳以上が31人。75歳以上は12人でした。最高齢は長崎さん。完走できるかどうか、ゴールで待ってみたいと思います。」とのこと。
 実質的には、350名の内ゴールできた人は326名以下となる。また来年仲間入りする75歳以上は12人とのこと。最高齢82歳の洞爺湖町の長崎さんは9時間掛からないでゴールしたらしい。自分も、その歳まで頑張りたいものだ。

 15時の送迎バスまでに時間的余裕があったので、先に体育館へ行き、ベンチコートを着て、靴を取り替えて、記録証をもらい、貼り出されている順位を確認。ゴール地点のエードで、天ぷらそばとお汁粉を呼ばれた。

○生田原温泉ホテルノースキングに泊まり、翌日、無事帰宅


翌朝、Hiさんとテツさん

初めて泊った生田原温泉ホテルノースキング

 今年も、「北海道夏山ガイド」の執筆者のテツさんと、昨年に引き続き東京から参加のヤマケイ社員のHiさんと、セトセ温泉ホテルに泊まる予定だった。しかし、満室とのことで、テツさんが予約してくれた生田原温泉ホテルノースキングに泊って、完走祝いをした。 
 翌日は、どこにも寄らないで、8時間30分を要してまっすぐ帰宅した。 

第34回大会80kmの部・成績一覧 



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