第39回札幌国際スキーマラソン
50km 参戦記 19,02,03

これまでで最も辛かったレース。50kmはこれで最後に・・・? 

8:50、Aグループのスタート

天 候曇り
気 温
雪 温
スタート時  −4℃  
  〃    −8℃
ワックス

(効果)
base gallium ハイブリットベース
top gallium HFブルー+HFバイオレット
(まあまあ)
記 録5時間22分21秒
順 位360位/444名(男性完走者)

 第39回を数えるこの「札幌国際スキーマラソン大会」は、50km、25km、10km、5km、3kmの種目があり、今年は合計1848名がエントリーしている大きな大会だ。最近は減少傾向で、昨年より200名ほど減っていた。そのうち50kmは男女合わせて574名。これも昨年より35名減っていた。

  この大会の50kmの部に参加するのは、途中3度抜けているが、今年で14回目である。ただし、5年前は7km地点で肉離れの兆候が出てリタイアしている。したがって、今回の完走で13回目となった。アップダウンが激しく、急な登りが多く、もっともハードなレースである。これより距離の長い「湧別原野80km」の方がずっと楽である。
 60歳前後には、2回4時間切りを記録しているが、70歳代になってからの2年間は5時間も切れていなかったが、ここ2年間は5時間切りができていた。今回も目標は「苦しまないで、滑走を楽しみ、結果的に5時間を切ること」と設定した。
 しかし、現実は厳しかった。前半は放射冷却で雪温が低すぎて滑らず、後半右太腿に痛みが出たこともあり、辛さとの闘いに終始し、これまでのような辛いなりにも滑走を楽しむことができなかった。

 

早い時間の受付会場

朝日に照らされるゴール地点

  豊滝除雪センター駐車場で車中泊をして、いつもより早い7:00に会場入り。好天に恵まれて、絶好のXC日和だった。恵庭の旅人さんにも、帯広のmayaさんにも、今シーズン初の再会もできた。スタート時間まで時間があるので、受付を済ませて、ゆっくりと準備をした。
 スタートは混雑を避けるために、1部スタート(8:50)と2部スタート(9:00)のウエーブ方式を取っている。自分は、9:00の第2スタートなので、8:40ごろにスタート地点へ。
 スタート時点で、気温は−4.4℃だったが、放射冷却で雪温が−8.8℃だった。用意してきたワックスの範囲(0〜−5℃)よりかなり低い。後半の滑りを期待するしかない。

  9:00、いよいよスタート。スタートから2kmはほぼ直線の緩やかな登りが続く。今回は遅いなりに少しでも追い越しモードを楽しみたいので、最後尾からスタートすることにした。
 

スタート後すぐ・・・最後尾から追い上げる

スタート後の2kmの坂道を登り切った所

  いつものことだが、4km付近からの下りで、ようやく元気が回復でき、本調子になるのがうれしい。さらに、6.5km付近の急な下りは危険なので、1人ずつ間を開けて下るためにいつも渋滞となるところだ。ここでも元気を回復できる。この下がカーブして、いつもはアイスバーンになっているが、今年は堅くなっていないので、転ぶ人はあまりいなかったようだ。

 8kmを過ぎた辺りで、25kmの部のトップグループが、ものすごいスピードで追い越して行く。こちらが苦労している少しぐらいの登りでも、ほとんどスーパースケーティングだ。


元気が回復でき、気持ちの良い滑走を楽しめる平坦なコース

18km付近の緩やかな下り・・・下りになると前後に選手が少なくなる
 

21km付近の急な登り・・・・登りになると詰まって選手が多くなる

23km付近の緩やかな下り

 25km付近までは、滑りは悪いが、それほど辛いとは思わなかった。最後尾からスタートしたので、わずかずつではあるが、前を行く選手を追い越すことが多かった。ストップウォッチを忘れたのと、25kmの表示板を見落としたので、中間ラップは不明だったが、これまでの感覚では、5時間切りは無理そうな感じだった。無理はしない・・・と思っていたが、26km過ぎ辺りから、利き足である右太ももの外側に痛みを判じるようになった思うような滑走ができなくなり、辛さがぐんと増すようになった。
 いつもは楽しみな白旗山競技場へ向かう下りも、それほど楽しいとは思えなかった。31.5kmの競技場で棄権・・・も頭をよぎる。

31.5kmの白旗山競技場へ

白旗山競技場のエード

 白旗山競技場のエードでは、辛くてスキーを脱いで休んだ。これまでになかったことだ。この時点で3時間18分だった。あと18.5kmも残っている。5時間切りはすでに無理である。
 ここで棄権するかどうか5分以上悩む。ここなら、バスで運んでもらえるからだ。この先で我慢できなくなったらと思うと不安が大きい。
 しかし、「50kmはこれで最後にしよう。来年は25kmに変更しよう。そのためにも、今回は辛くても完走しよう」と決めて、再スタート。このあとが本当に辛かった。


追い越された78歳の石狩市のYaさん

ゴールの札幌ドームを目指しての最後の滑走

 競技場から43kmまでは緩やかな登りと急な登りが多い。雪は上がって滑りが良くなっているはずだが、過去にないほど辛いレース運びとなった。
 毎日拙ブログをご覧いただいているという78歳の石狩市のYaさんにも追い抜かれた。後を追ったが、すこしずつ離され、最後まで追いつくことはできなかった。
 42kmからの焼山への急な登りは、いつものごとくスキーを脱いで歩いて登った。その坂では追い抜かれなかったが、登り切った所でスキーを履く際に、靴底に雪が詰まって、それを取り除くのに手間取っているうちに数名に追い越されてしまった。
 43kmからゴールまでの長い下りは、いつもは楽しい所だが、楽なことは楽だったが、心地よい滑走を楽しむという感じにはならなかった。


Yaさんとのツーショット

記録証

13個目の完走メダルと大判タオルほか


大会要項
 
<これまでの成績一覧>

@2003年 3時間43分56秒(212位/619名)
A2004年 4時間19分31秒(304位/646名)
B2005年 3時間53秒18分(197位/670名)
C2006年 4時間12分49秒(228位/647名)
 2007年 都合でキャンセル
 2008年 大腸癌手術のためキャンセル
D2009年 4時間56分09秒(353位/578名)
E2010年 4時間12分14秒(321位/643名)
 2011年 怪我で不参加
F2012年 4時間20分04秒(258位/508名)
G2013年 4時間14分17秒(318位/692名)
 2014年 (7km地点でリタイア)
H2015年 5時間12分43秒(373位/499名)
I2016年 5時間16分11秒(355位/464名)
J2017年 4時間56分58秒(314位/431名)
K2018年 4時間59分37秒(370位/472名)
L2019年 5時間22分21秒(360位/444名)
ゴールでは、13個目の完走メダルを首から下げてもらった。パン、ミカン、サンドイッチ、ミニシューの入った袋をいただき、その先で温かいシチューをいただいた。
 5分前にゴールしていたYaさんに迎えられ、ツーショットの写真に収まった。78歳の先輩なのだが、昨年は不調で6時間近く掛かったそうだ。しかし、今回は見事にリベンジを果たされたようだ。それもそのはず、毎日25〜30kmずつ滑って、1月は500kmも滑ったそうだ。それなら敵いっこないはずだ。

 札幌ドームの中で参加賞と記録賞をもらった。タイムは5時間30分くらいかな?と思ったが5時間22分21秒だった。昨年より22分も遅かった・・・それだけ長く苦しんだといった方が良いのかも?
 
 順位は、翌日の公式ホームページの成績一覧表を見たら、360位だった。昨年は370位だったが、完走者が昨年より30名近く減っている。これまでは後ろに100人以上はいたが、80名ほどしかいなくなった。
 まだ制限時間には1時間半以上ある。昨年までは、「完走できるうちは50kmに参加したい」と思っていた。今年は完走はできたが、辛いだけで楽しいとは思えなかった。これまでも辛いなりに、楽しいと思えたので、ここまで参加してこれた。後期高齢者の仲間入りする今年が、25kmへのエントリー変えの頃かもしれない。25kmの部なら、まだ完走者の半分ほどの位置で滑走できそうである。

 ゴール後、昨年同様つきさむ温泉に泊るつもりだっった。うれしいことに、今年から参加者限定の980円の入浴割引券が要項に挟まっていた。これに深夜料金1500円を足して、翌朝まで過ごした。翌日、雪まつりの雪像を見て帰宅した。
                                     
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2013年 2014年(7kmリタイア)  2015年 2016年 2017年 2018年



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