第37回札幌国際スキーマラソン
50km 参戦記 17,02,05 |
天 候 | 曇り |
気 温
雪 温 |
スタート時 −4℃ ゴール時 +2℃
〃 −4℃ 〃 +2℃ |
ワックス
(効果) |
base gallium ハイブリットベース
top gallium AXF30
(前半まあまあ、後バッチリ) |
記 録 |
4時間56分58秒
25km地点ラップ 2時間35分 |
順 位 | 314位/432名(男性完走者) |
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待っている間も寒さを感じない好天のスタート地点 |
第37回を数えるこの「札幌国際スキーマラソン大会」は、50km、25km、10km、5km、3kmの種目があり、今年は合計1901名がエントリーしている大きな大会だ。しかし、どの大会も参加者が減少傾向にある。この大会も昨年より50名ほど減っている。そのうち50kmは男女合わせて544名。これも昨年より40名ほど減っている。
この大会の50kmの部に参加するのは、途中3度抜けているが、今年で12回目である。ただし、3年前は7km地点で肉離れの兆候が出てリタイアしている。したがって、今回の完走で11回目となった。アップダウンが激しく、急な登りが多く、もっともハードなレースである。これより距離の長い「湧別原野85km」の方がずっと楽である。
60歳前後には、2回4時間切りを記録しているが、70歳代になってからの2年間は5時間も切れていない。今年はなんとか5時間切りを目標として頑張ろうと思った。
会場へ着いたら、予想気温より高く、-4℃だった。天候も良いので最高気温はプラスになるだろうとの目論みで、疲れが出てくる後半に合わせた湿雪用のストラクチャーの板に-3℃〜+3℃のバイオレットのワックスを塗った方を選択した。
結果は、すばらしいクロカン日和に恵まれ、前半は、昨年とそれほど変わらないタイムだったが、後半は体力的にも余裕があり、目論見通り、ワックスも合い、追い越しモードでまさに大満足の快走で、ワーストタイムの昨年より19分詰めて、70歳代になって3年目でようやく再び5時間切りを果たすことができた。
札幌ドームをバックの第2部スタートの選手 |

スタート前の藻岩太鼓の応援 |
スタート時の混雑を避けるために、1部スタート(8:50)と2部スタート(9:00)のウエーブ方式を取っている。自分は、9:00の第2スタートの中ほどに並んだ。しかし、ここでとんでもないポカに気付く。肝心の計測チップを靴に付け忘れていた。時すでに遅し。しかし、記録証がもらえないのと、成績一覧に載らないだけなので、自己計測で走ることにした。
9:00、いよいよスタート。スタートから2kmはほぼ直線の緩やかな登りが続く。最初から抑え気味に登って行く。

2kmの緩やかな登りを終えた地点の前を行く選手たち |
4km付近までは、ずっと上りが続く。体がまだ慣れていないせいか、いつも「こんな調子で果たして完走できるのだろうか?」と心配になる。 相変わらず上りになると追い越されることが多く歳を感じてしまう。

4km付近からの下りで、元気が回復できる |

6.5km付近の急な下りの前の渋滞・・・ここでも一休み |
4km付近からの下りで、ようやく元気が回復でき、本調子になるのがうれしい。さらに、6.5km付近の急な下りは危険なので、1人ずつ間を開けて下るためにいつも渋滞となるところだ。ここでも元気を回復できる。この下がカーブして、いつもはアイスバーンになっているが、今年は堅くなっていないので、転ぶ人はあまりいなかったようだ。
7kmを過ぎた辺りで、25kmのトップグループが、ものすごいスピードで追い越して行く。狭いカーブでも、怖がることなく蹴りながら滑って行くのには驚いてしまう。しかも、こちらが苦労している少しぐらいの登りでも、ほとんどスーパースケーティングだ。

23km〜25kmは緩やかな長い上りが続く |

31km地点のエード |
23〜25kmの緩やかながら長い上り坂は結構堪える。中間の25km地点のラップをみたら、昨年3分しか早くない2時間35分だった。しかし、昨年より体のダメージは少なく余裕がある感じだった。普通はここで5時間切りを諦めるのだが、今年はなぜかそんな気にならず、「後半にワックスが合うはずだ。体力的に余裕がある。後半バテなければ5時間は切れるかも?」というアクティブな思いが強かった。
○快走が続いた後半戦
体力ていな余裕とワックスも会ってきて、26km付近から白旗山競技場まで続く下りで、どんどん追い越しモードになり、前半のツケを少しずつ減らしていけることを実感しながら滑走を楽しむことができた。

いつもはヘロヘロになる35km付近?しかし、このあと、先行する選手たちをほとんど追い越すことができた |

38km付近の緩やかな上り・・・ここも先行グループを追いかけて快調に滑走できた |

残り2km地点からゴールの札幌ドームを眺めながらバンバン飛ばすことができた |
37.5kmのエードではいつもゆっくりするが、5時間切りができそうな予感から、スポドリを飲み、サンドイッチを一切れ口にしただけで、先行グループを追い越すことを目標に頑張ることができた。
42km地点からの焼山への地獄の急な上り坂は、昨年に引き続き、スキーを脱いで歩くことにした。着脱の時間が掛かるので、時間的には大差ないが、登り切った時の疲れが全然違う。43kmからの下りを快調に飛ばせるのが経験済みだったからである。
この43kmの焼山の頂上に登り切った時には4時間35分だった。しかし、ゴールまでの7kmは概ね下りが続くので、25分は掛からないはず。ここで5時間切りを確信できた。あとは嘘のように足が動き、疲れを感じることなく快適なラストランを楽しむことができた。7kmを22分で滑り、4時間56分58秒でゴールすることができた。
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ゴール後、完走メダルを掛けて |

初対面のご挨拶をいただいた大阪の森さんといつも親しくさせていただいている札幌のtonyさん |

完走賞の品々 |
<過去の成績一覧>
@2003年 3時間43分56秒(212位/619名)
A2004年 4時間19分31秒(304位/646名)
B2005年 3時間53秒18分(197位/670名)
C2006年 4時間12分49秒(228位/647名)
2007年 都合でキャンセル
2008年 大腸癌手術のためキャンセル
D2009年 4時間56分09秒(353位/578名)
E2010年 4時間12分14秒(321位/643名)
2011年 怪我で不参加
F2012年 4時間20分04秒(258位/508名)
G2013年 4時間14分17秒(318位/692名)
2014年 (7km地点でリタイア)
H2015年 5時間12分43秒(373位/499名)
I2016年 5時間16分11秒(355位/464名)
J2017年 4時間56分58秒(314位/431名) |
ゴールして、11個目の完走メダルを首に掛けてもらう。体のダメージもほとんど感じることのない状態だった。豚汁を食べていたら、初対面の方から「もしかしたら坂口さんですよね。大阪から参加した森という者です。いつもブログ等を拝見していて、いつかお会いしたいと思っていました。札幌のtonyさんとも知り合いです」とご挨拶をいただいた。
札幌ドームの中で参加賞と記録賞をもらったあと、再び森さんと会って話をしているところへお互いの知り合いのtonyさんがやって来た。3人で少しの間お喋りをして別れた。
翌日、出版社との打ち合わせの予定を入れておいたので、すぐ近くの24時間営業の月寒温泉に泊るべく、そちらへ向かった。
順位は、翌日の公式ホームページの成績一覧表を見たら、314位に相当していた。順位はここ4回で一番良かったが、毎年完走者が少なくなっているので、喜んではいられない。60代の時は、全体の半分以下だったが、今回でも2/3まで落ちている。