2014十勝大平原クロスカントリースキー大会
42km 参戦記 14,03,02

今年から距離が42kmと短くなったが、十勝晴れの下、非常にスキーが滑って快適な滑走が楽しめた。

スタート前、函館から参加した同じXC-KID'Sメンバーのイケちゃんと一緒に

天 候晴れ
気 温
雪 温
スタート時   −9℃
  〃     −7℃
ワックス

(効果)
base gallium ハイブリットベース
top gallium AXF20
(バッチリ)
記 録 2時間48分19秒
1km換算ラップ 4分00秒
<10kmごとのラップ>
10km 35分24秒
20km 43分08秒
30km 39分04秒
40km 42分28秒
2km  8分21秒
順 位21位/80名(男子60歳以上完走者)
「日高山脈の麓、輝く雪原へ踏みだそう!」がキャッチフレーズの「十勝大平原クロスカントリースキー大会」に昨年に引き続き、4回目の参加。自分にとっては、この大会が、今シーズン最後の大会である。 

 今年から最長部門が58kmから42kmと短くなった。それに、28km、歩くスキーの10kmと5kmに合計592名のエントリー。42km男子225名の内、60歳以上の部が最多の89名と最も多かった。28kmの方も、60歳以上が半数近く・・・・まさに、シルバーパワーの大会だ。しかし、それでも3年前より減っていた。

 発着点は、帯広市岩内仙峡近くのTBK・日立オートモーティブシステムのテストコース。コースは山間部の岩内仙峡、戸蔦地区、八千代地区の平野部に広がる農道を利用した、比較的起伏の少ないコースである。何と言っても、大好きな日高山脈の凛とした白く輝く山並みを眺めながらのロケーションの良さが、自分には魅力である。

 前日の朝、函館を出て、夕方まで掛けて450km以上の一般道路をのんびり走って、スタート地点近くの中札内道の駅で車中泊。朝になると、-15℃まで冷え込んだが、風もなく、十勝晴れの空が広がっていた。なぜか、この大会は4回とも素晴らしい天候に恵まれている。
 
 冷えてはいたが、昨日までのプラス気温で溶けた雪が固まっている。このような雪はすごく滑る。高速レースの予感。案の定、これ以上はないと思うほど滑った。迷っていたワックスも、先週の「湧別原野」に引き続き、道内のトップXCレーサーである網走のちから!さんに助言してもらった。これ功を奏して、フルマラソンとほぼ同じ距離を3時間を切り、2時間48分でゴール。4分/kmペースで滑り続け、サブスリーランナーの気分を味わうことができた

○スタート前の出会い

 スタート直前までに、大樹町に実家があり、昨年に引き続き参加の函館の同じクラブのXC-KID'Sメンバーのイケちゃんとも会うことができた。また、お馴染みの山仲間の方々ともお会いし、カメラに収めることもできた。

10km参加の山仲間のパパちゃりさんと
応援に駆けつけてくださった若葉さん

過去ずっと1位か2位のスーパーマンちから!さんと若葉さん
(若葉さん提供)

スタート地点にて(パパちゃりさん提供)

○9:00スタート


スタートの前の様子

この大会ならではの広大なロケーションの中、十勝幌尻岳(左)と北日高の山並みへ向かって

 太陽が照って、スタート地点で待っていても寒さを感じないのがうれしい。いつものことだが、スタート直後はごちゃごちゃして、気を付けないと、転倒に巻き込まれることが多い。慌てないで前後左右を良く見ながら滑走を続ける。3kmもすると、前後はペースの同じような選手となり、ばらけてきて、その心配はなくなる。

 8km付近までは概ね下りな上に、ワックスは合っているというより、非常に滑る雪なので、予想通りの高速レースとなっている。ただ、解けて固まってガタガタになっているところに足を取られないように気をつけなくてはならない。 やがて、10km地点のラップを見たら35分台でびっくり。13km付近のエードでは、ほとんど疲れはないが、スポドリを口にし、撮影タイム。この後、3ヶ所の給食所があった。水、スポーツドリンク、バナナ、生チョコなどが用意されていた。


 10kmを過ぎると、山間のコースから、日高山脈を眺めながらの広大な十勝平野の大雪原の中のコースとなる。18km地点で、28kmの選手と別れる。前後の選手が少なくなり、寂しくなるところである。こちらは、さらに北西方向へ北上を続ける。20km地点で、「ひょっとしたら3時間を切れるかもしれない」と思った。23kmの八千代給食所を越えて少し進むと、方向を南へと変えて、往路モードになる。昨年まではもっと北上して山間地の林の中の細かいアップダウンを繰り返すコースだったような気がする。距離が短くなった今年は、それがなくなり、昨年までの40km台だった畑地の中のコースが30km台のコースに変わっていた。ずっと疲れを感じることのないまま快調に滑り続けた。中盤から同じ60歳以上の部の300番台の人を5人ほど追い越すことができた。

 「あと10km」手前の付近の、道路を横切ったところから続く急な登りも、いつもなら立ち止まって休むことがあるが、ずっと後ろに付いてきた3名ほどを振り切ることができるくらいだった。「あと9km」地点のポロシリ給食所はパスするほどの快調さだった。残り3km付近で後ろから追い上げてきた116番の選手が「坂口さんですよね。いつもホームページ拝見しています」と挨拶して追い越して行った。3時間を切るペースで彼の後を追う。

○山仲間に迎えられてのゴール

パパちゃりさんと若葉さんに迎えられてのゴール(若葉さん提供)
  ゴール前まで来たら、ゴールゲートの先にパパちゃりさんと若葉さんがカメラを構えて待っていた。2人に迎えられて、思わず万歳をしてゴールイン。
先にゴールした116番の選手が「あこがれの方です。一緒に写真を撮らせてください。私もホームページやブログを開設していますので、あとでメールを入れます」と挨拶された。せたな町から参加されたSiさんという方だった。帰宅したら、メールが届いていた。ブログには、私とのツーショットの写真もアップされていた。


  ゴールしてまもなく、いつも馴染みの77歳の洞爺湖町の元気なNaさんがゴールしてきた。びっくり!完走記録証のタイムは2時間48分19秒。(パパちゃりさんに電話で聞いたら、2日後の十勝毎日新聞に載った順位は、男子60歳以上の部で21位だった。5年前は14位で、4年前は20位、昨年は17位だったので、順位的にはワーストだが、今までにないほどの気持のよい快走だったので、十分満足!)

 温かくてボリュームのある豚汁ととろろご飯を、ちから!さんと若葉さんと、夜の会合に出られないからと、わざわざ駆けつけていただいた山仲間の紋次郎さんとも同席することができた。

 函館から参加したという同じXC-KID'S仲間のイケちゃんは、2時間27分だったという。調子の悪かった昨年のリベンジで参加しただけに距離が短くなっていたことが悔しそうだった。

 夜の慰労懇親会に備えて早めに温泉へ入って休みたかったので、予約していたホテルパコ帯広へ向かう。このホテル、温泉付きで、じゃらんポイント利用で3950円なので、お得感がある。街中に車中泊の適当な場所がないので、昨年に引き続いての利用だった。


○山仲間による慰労懇親会

 

過去3回のときもそうだったが、この大会はサプライズが待っている。今回も「坂口さんが来るなら、山仲間に声を掛けて慰労懇親会をセットします」とのことだった。今年は遅れて来た方も含めて9名のHYMLメンバーを中心とした楽しくも幸せなひとときを過ごすことができた。

 楽しい時間はいつもあっという間に過ぎる。もっともっとゆっくり話したかったが、酔いが回るほどに、疲れた身体は睡魔に襲われる。2時間半ほど頑張って、申し訳なかったが、先に失礼してホテルへ戻った。




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