2013十勝大平原クロスカントリースキー大会
58km 参戦記 13,03,03

国内最長コースに惹かれて昨年に引き続き参加〜十勝晴れの下、最高のロケーションを楽しみながらの滑走

大会要項と完走記録証

天 候晴れ
気 温
雪 温
スタート時   −5℃
  〃     −7℃
ワックス

(効果)
base gallium ハイブリットベース
top gallium AXF20+AXF30
(バッチリ)
記 録 4時間39分23秒
1km換算ラップ 4分48秒
順 位17位/67名(男子60歳以上)
「日高山脈の麓、輝く雪原へ踏みだそう!」がキャッチフレーズの「十勝大平原クロスカントリースキー大会」に3年ぶり3回目の参加。自分にtとっては、この大会が、今シーズン最後の大会である。 

 競技部門の58kmと28km、歩くスキーの10kmと5kmに合計572名のエントリー。58kmは男子169名の内、60歳以上の部が最多の67名。28kmの方も、60歳以上が半数近く・・・・まさに、シルバーパワーの大会だ。しかし、それでも3年前より減っていた。

 発着点は、帯広市岩内仙峡近くのTBK・日立オートモーティブシステムのテストコース。コースは岩内仙峡、戸蔦地区、八千代地区、雄馬別地区の平野部に広がる農地や林の中の農道を利用した、比較的起伏の少ないコースである。何と言っても、大好きな日高山脈の凛とした白く輝く山並みを眺めながらのロケーションの良さが、自分には魅力である。

スタート地点へ集まり始めた選手たち

 前日の朝、函館を出て、夕方まで掛けて450km以上の一般道路をのんびり走って、スタート地点近くの中札内道の駅で車中泊。前日はもの凄い強風が吹いていたが、朝になると、風も弱まり、十勝晴れの空が広がっていた。なぜか、この大会は3回とも素晴らしい天候に恵まれている。

 早めに会場へ行き、まずは受付を済ませる。アップ前に、雪温に合わせた板をスタート地点の前の方に置いて、準備をする。気温があまり低くないのがうれしい。

 車の横で準備をしていると、見知らない男性から「坂口さんですよね。HP、いつも楽しく拝見しています。」と声を掛けられた。恵庭のKoさんという方だった。過去の成績を見たら、60代で2位入賞していた凄い方だった。




○スタート前の出会い

スタート直前までに、お馴染みの方々とお会いし、カメラに収めることもできた

函館から初参加のXC-KID'S仲間のikeちゃん(右)

10kmへ参加の幕別の岳友・パパチャリさん

応援に駆け付けてくれた帯広の岳友・若葉さん

函館ハーフマラソン60代の部2連覇中の札幌のtonyさん

総合2位だったスーパーマン・ちから!さん

ゲストの夏見円選手(パパチャリさん提供)


スタートの様子(パパチャリさん提供)
 ○15分遅れの8:45スタート

 前日の強風で吹きだまりができたコースの整備が遅れ、スタート時間が15分遅れとなった。いつものことだが、スタート直後はごちゃごちゃして、気を付けないと、転倒に巻き込まれることが多い。慌てないで前後左右を良く見ながら滑走を続ける。3kmもすると、前後はペースの同じような選手となり、ばらけてきて、その心配はなくなる。

最初の10km地点の戸蔦給食所

 8km付近までは概ね下りな上に、ワックスは合っているようで、気持ちよい高速滑走が続く。

  やがて、10km地点のエードに到着。ほとんど疲れはないが、暖かいので喉が渇く。スポーツドリンクを口にする。この後、4ヶ所の給食所があった。水、スポーツドリンク、バナナ、生チョコなどが用意されていた。

 10kmを過ぎると、山間のコースから、日高山脈を眺めながらの広大な十勝平野の大雪原の中のコースとなる。しかし、東向きや北向きの時に強い向かい風を受けることが多くなる。しかも、地吹雪の吹きだまりだったところは、雪が柔らかくて、スキーが埋まるので、足に負荷が掛かる。このようなところではリズムやペースが乱れるのが残念。

 16km地点で、28kmの選手と別れる。前後の選手が少なくなり、寂しくなるところである。こちらは、さらに北西方向へ北上を続ける。

この大会ならではの広大なロケーションの中、十勝幌尻岳(左)と帯広岳(右)へ向かって
 

30km付近からは暫く林の中のコースが続く

 28kmの雄馬別給食所を越えて少し進むと、方向を南へと変えて、往路モードになる。この辺りからは、山間地の林の中の細かいアップダウンを繰り返すコースとなってくる。だんだん前後に選手の姿が見えなくなる。しかし、ちょっと油断すると、すぐに後ろから迫ってくるので、のんびりしていられない。それでも、前の方から落ちてくる人もいるし、追い抜いていく人もいる。追い抜かれた人に付いていくのはなかなか難しいので、ペースを守ることを心掛ける。。

 40km〜47kmは再び畑地の中の概ね緩い下りが続くコースとなる。毎回非常に好きなところでもある。この辺りまでは、「苦しまないで滑りを楽しむ」ことはできた。しかし、その後、道路を横切ったところから急な登りが待っている。疲れた体には辛い。そこを登り切ると、「ゴールまで10km」の表示がある。ここからの5kmの緩やかな登りがじわじわ効いてくる。「あと5km」からは登りがなくなるので、最後の元気を振り絞ることができる。今年最後になる快い滑走を心掛けながらラストスパートを掛ける。

○山仲間に迎えられてのゴール


もてもてのゴール・・・左・onちゃん、右・若葉さん(パパちゃりさん提供)
 ゴール前まで来たら、ゴールゲートの先にパパちゃりさんと若葉さん、ゴールに間に合うように駆け付けると言っていたonさんの姿が見える。3人に迎えられてゴールイン。2人の女性からツーショットの写真を撮られる。もてもてモードに、ゴール関係者の目が恥ずかしかった・・・。

 ゴールしてすぐに、完走記録証が手渡される。タイムは4時間39分21秒。3年前までの2回は、67kmと65kmだったが、いずれも同じく5時間は切っていた。それからすると、今回はもっと速くても良かったような気がする。しかし、強い向かい風と吹きだまり部分の埋まるところが多かったのが災いしたようだ。(パパちゃりさんに電話で聞いたら、2日後の十勝毎日新聞に載った順位は、男子60歳以上の部で17位だった。4年前は14位で、3年前は20位だったので、珍しく順位がアップしていた)

 いずれにしても、この長い距離を完走できただけでも満足感は大きい。「また来年も出よう」と思えるのがうれしい。暖かくボリュームのある豚汁をいただいたら、ようやく落ち着いて、腿に心地よい疲れを感じる。

 大樹町に実家があるので、函館から初めて参加したという同じXC-KID'S仲間のikeちゃんは、「最後は本当に辛かった」と話していた。彼は自分より15分ほど先にゴールしていた。彼との実力差からすると、もっと開いても良いはずだったので、本当に辛かったのだと思う。

 夜の慰労懇親会に備えて早めに温泉へ入って休みたかったので、予約していたホテル帯広パコへ向かう。このホテル、温泉付きで、駐車料金込みで4800円なので、お得感がある。これまでは車中泊だったが、街中には適当な場所がないので、今回はホテル泊とした。

○山仲間による慰労懇親会

 過去2回のときもそうだったが、この大会はサプライズが待っている。今回も「坂口さんが来るなら、山仲間に声を掛けて慰労懇親会をセットします」とのことだった。会場へ行ったら、12名ものHYMLメンバーを中心とした仲間が集まってくれていた。

 2004年の4〜9月に、山登りのために音更に仮住まいをしたことがある。そのとき以来の顔ぶれもいるが、今回のレースで総合2位になったちから!さんも初めて参加してくれたし、今回初対面の女性も2名増えていた。

 楽しい時間はいつもあっという間に過ぎる。もっともっとゆっくり話したかったが、酔いが回るほどに、疲れた身体は睡魔に襲われる。2時間半ほど頑張って、申し訳なかったが、先に失礼してホテルへ戻った。




「スキーあれこれ」目次へ   HOMEへ

inserted by FC2 system