2010十勝大平原クロスカントリースキー大会
65km 参戦記 09,03,01

国内最長コースに惹かれて昨年に引き続き参加〜十勝晴れの下、最高のロケーションを楽しみながらの滑走

大会要項と完走記録証

天 候晴れ
気 温
雪 温
スタート時   −5℃
  〃     −9℃
ワックス

(効果)
base gallium ハイブリットベース
top gallium AXF20+AXF30
(バッチリ)
記 録 4時間26分35秒
1km換算ラップ 4分05秒
順 位20位/75名(男子60歳以上完走者)
「日高山脈の麓、輝く雪原へ踏みだそう!」をキャッチフレーズに、昨年から国内最長の65kmコースを設定した「十勝大平原クロスカントリースキー大会」に今年も参加した。

 競技部門の65kmと45km、歩くスキーの18kmと6kmに合わせて659名のエントリー。65kmは220名で、そのうち60歳以上の部が最多の87名というのも凄い。

 発着点は、帯広市岩内仙峡近くのTBK・日立オートモーティブシステムのテストコース。コースは岩内仙峡、戸蔦地区、八千代地区、雄馬別地区の平野部に広がる農地や林の中の農道を利用した、比較的起伏の少ないコースである。何と言っても、大好きな日高山脈の凛とした白く輝く山並みを眺めながらのロケーションの良さが、自分には魅力である。

 前日の朝、函館を出て、夕方まで掛けて450km以上の一般道路をのんびり走って、スタート地点近くの中札内道の駅で車中泊。

スタート地点へ向かう途中から眺めることができた1823峰〜カムイエクウチカウシ山の真っ白な山並み

 昨年に引き続き、みごとな十勝晴れの朝を迎える。日高山脈の真っ白な山並みがスッキリと迎えてくれた。特に、1823峰〜道内で最も好きなカムイエクウチカウシ山の真っ白な山並みがうれしい。6年前の夏にこの稜線を縦走したのが懐かしい。

 受付を済ませて、アップを兼ねて2台の板の選択をする。前々日の大雪が昨日の暖気で溶けて、さらに冷え固まっているので、エッジがずれて大変。堅いザラメ雪なので非常に滑ることは確実。ワックスの選択よりは堅い板の方を選ぶ。

 スタート地点で知り合いを探してうろうろしていたら、18kmの歩くスキー部門に参加の幕別町のパパちゃりさんが声を掛けてくれて、ツーショット。昨秋の愛別岳以来の再会で、この夜も懇親会で一緒になる予定。
 さらに、2週前の「宮様」で初対面を果たした札幌のtonyさんとも再会することができた。


幕別町の岳友パパちゃりさんと

札幌から参加のtonyさん

スタート前の様子


8km付近の長い登り

12km地点の私〜(若葉マークさん提供)
 8:45、スタート。6kmの岩内仙峡の吊り橋までは概ね緩やかな下りで、混雑はするが、朝になってから圧雪車で整備したらしく快適な滑走が続く。

 吊り橋を渡ったところで、帯広在住の岳友でネット仲間のとしさん、山ちゃりさん、若葉マークさんと小若ちゃんの4名のうれしい応援が待っていた。大きな声での声援に「ありがとう」で応える。

 同じ地点(12km)に一つ山を廻って戻ってくるので、2回目の応援もいただく。

 その間にある長い登りが結構きつかった。この登りで脚力の差が判る。速い人はどんどん抜いていく。コース縦断図をみると15km付近が最低地点で、そこから緩やかなアップダウンが続く。

 18kmの戸蔦給食所で、最初の休憩。エードの内容は水、スポドリ、牛乳、生チョコ、バナナ、あんぱん、カロリーメイトと、非常に充実しているが、ゆっくり食べる気にはならない。スポドリは欠かさず、あとはバナナとあんぱんや生チョコを一回ずつ口にする。

いかにも十勝大平原らしいロケーション

36km付近の給食所から〜見える山は十勝幌尻岳

 30km付近までは、概ね広々とした農地の中を北上する。いかにも十勝らしい真っ直ぐな農道がコースとなっていて、その先には日高山脈の山並みが見える。自分の登った山座同定しながらの滑走を楽しむ。27kmの八千代給食所で、45kmの人たちと別れるので、コース上が寂しくなる。

 37km付近で、スタート地点方向に向きを変えて南下する。ところどころ林の中を抜けるが、概ね農地の中のコースである。

 昨年は、調子が良くなった40km〜50kmで飛ばし過ぎて、最後の10kmでバテたので、一定のペースを保つことに留意した。50km辺りまでは、10kmごとのラップを昨年より速い40分以内の一定のペースで滑走できた。


36kmの給食所

万歳をしながらゴールする選手〜気持ちはとても良く解る
 しかし、最後の15kmはやはりきつい。昨年ような体が思うように動かなくなるようなことはなかったが、右足の土踏まずの辺りに痛みが出てくる。これまでになかったことだが、我慢するしかない。

 ペースは明らかに落ちた。ずっと前後を走って来た人たちに置いて行かれるようになる。おまけに、55km〜59kmの間はずっと登りが続く・・・ここまで来て、この登りは本当に堪える。後から追い上げてくる人もいるが、あとはゴールできる楽しみだけを励みに頑張るしかない。

 最後の2km付近で、スタート直後から途中まで相前後していた40代の男性が追い付いてきた。ゴール前でデットヒートを楽しみながら、コンマ差で先にゴール。「途中でずっと離されてしまったので、後半私の姿が見えたときには元気が出ました。」とお礼を言われる。

 ゴール直後は、右足の土踏まずと両腿の痛さで、歩くのもままにならない。それでも、車までなんとか戻り、靴を履き替えて食券等を持って、再びゴール地点に戻る。完走記録証をいただき、飲むヨーグルト、カーマンベルチーズ、スポドリ、ブタ汁などを飲み食いする。張り出された速報によると、昨年より気持ちよく滑走を楽しむことができた割には、順位が20位(60歳以上)と昨年より6位も落ちていたのが、ちょっとがっかり・・・。

 しかし、順位ではない・・・この年齢で挑戦するものがあり、辛さを乗り越えて完走することができたことの満足感や充実感がずっと大きい。そして、今年もエントリーした5つの大会全てに完走できたことがなににも代え難い宝物である。

帯広の市街地に出て、昨年と同じ駅近くの「だるまの里」という温泉で夕方までのんびりし、夜の懇親会に備える。

○夜の山仲間との懇親会

 昨年に引き続き、HYML仲間のとしさんが企画し、参加を呼びかけてくれた山仲間の懇親会に出席。車は、同じ参加者で初対面のKoさんの職場の駐車場に置かせていただき、車中泊の準備をする。そこへKoさんがわざわざ迎えに来てくれた。

 会場には、久しぶりの再会の方々を初め、初対面の3名も入れて10名の山仲間が集まってくださった・・・18kmの歩くスキーに参加の幕別町のパパちゃりさん、応援に駆けつけてくださったとしさん山ちゃりさん若葉マークさん、6年ぶりの再会がかなったyamazoeさんのほか、昨年も参加してくださったAboさん、torimotoさん、紋次郎さん、30分ほど遅れて参加された釧路のonさんも揃い、山談義に花が咲く。

 楽しい時間はいつもあっという間に過ぎてゆく・・・2時間半を過ぎて、疲れた身体に酔いが回り、眠くてどうにもならない。大変申し訳なかったが、先に失礼させていただいた。本当に感謝・感動・感激のうれしくも楽しいひとときをありがとうございました。



「スキーあれこれ」目次へ   HOMEへ

inserted by FC2 system