2009十勝大平原クロスカントリースキー大会
67km 参戦記 09,03,01

国内最長コースに惹かれて初参加〜十勝晴れの下、最高のロケーションを楽しみながらの滑走

天 候晴れ
気 温
雪 温
スタート時   −10℃
  〃     −16℃
ワックス


(効果)
base gallium ブルー
top gallium AXF10+AXF20
finish gallium FCGパウダー
(前半は渋め、後半はバッチリ)
記 録 4時間45分06秒
1km換算ラップ 4分12秒
34km中間ラップ 2時間13分
順 位14位/58名(男子60歳以上の部)
3年前まで国内最長だった「湧別原野85km」が一昨年から50kmに短縮されたので参加を取り止めた。その代わり、今年から距離を延ばして国内最長(67km)となったこの大会に初参加してみた。この大会が今シーズン最後のエントリーとなる。

 帯広市の南側の山沿いの大平原を舞台とした起伏の少ないコースで、十勝晴れの下、凛とした真っ白な日高山脈を眺めながらの最高のロケーションを楽しめる大会であった。種目は67km、48km、34km、18km、5kmで、全体の参加人数は620名ほどだったが、最長の67kmには196人、そのうち一番多かったのが60歳以上の部の58名・・・元気な年寄りばっかりなのに、ビックリ・・・。

 成績的には、最後の10kmでペースがガクンと落ちてしまったのが心残りだが、タイムは目標の5時間を切る4時間45分56秒、順位は、60歳以上の部で14位と、初参加にしてはまあまあの結果だった。

  前日、ポールの修理のために札幌経由で9時間もの運転で十勝入り。札幌や地元のクロカン仲間4人で前夜祭の後、帯広駅地下駐車場で車中泊態勢に入ったが、真夜中に追い出されてしまった。仕方なく、駅近くのコンビニに頼んで、その駐車場で再び寝直す。
 

 十勝晴れの朝を迎える。これまで何度も登った日高山脈の白い山並みを眺めながら、発着点となる岩内仙峡付近へ向かう。気温がどんどん下がり、−17℃にはビックリ。

 受付を済ませて、迷わずに低い温度設定の板をスタート地点に置いて、別の板でアップをする。無風なこともあり、それほど寒さは感じない。塗ってきたワックスも基本的には合わないはずだが、ザラメ状の雪なので、渋いながらもそれなりに滑るようだ。後半気温や雪温が上がってくるに連れて、良く滑るようになって来るであろうことを楽しみにするしかない。

 広いTBKと日立製作所の十勝試験場が、大会本部や発着点となり、奥の方から67km、48km、38kmと並び、一斉スタートの形になっている(1)並んでスタートを待っていたら、以前一緒に飲んだことのある元ヤマケイ社員で今はフリーの山岳ライターをされている江別のHaさんに挨拶される。4年ぶりくらいの再会か?
 

音更のichanさん提供

帯広のとしさん提供
 8:45、スタート・・・スタート直後は、どうしてもごちゃごちゃした感じは否めない(2)しかし、先は長いので、焦らないでのんびりと滑走を楽しむ。コース整備は圧雪車できれいにならされていてとても素晴らしい。 

 12km地点で、岩内仙峡の吊り橋を渡るところがある(3)渡り終わって写真を撮っていたら、そこで、前夜一緒に飲んだNAOJIさんとichanっさんが応援をしてくれていた。二人はその後も車で移動して、あちこちでカメラを構えて応援してくれていた。その中の一枚が(4)。

 22km付近では、今回の参加を呼びかけてくれた帯広の山仲間のとしさんがやはりカメラを構えて待っていてくれた。その中の一枚が(5)。

 2つ目の戸蔦のエードで、初給食(6)十勝名物の生チョコやカマンベルチーズも用意されている。チーズは渇いた口にはモソモソしそうなのでパスし、生チョコを食べたら、これも、なかなか飲み込めないで苦労した。その後のエードでは、スポドリとバナナのみにして、ゴールでのそれらを楽しみしていたが、ゴールにはなかった。残念!

 18kmから28kmまでの10kmは広大な十勝平野の畑の中や真っ直ぐな道路を北上する緩やかな登り勾配の快適なコースが続く。コースの向きによっては、十勝幌尻岳や帯広岳、伏美岳や芽室岳などの山を眺めながらの気持ち良い滑走が続く。この大会ならではの最高のロケーションだ(7,8,9)

 途中で、後から追い付いてきたゼッケン13番の若者に「いつもホームページを見ていますよ。今日はポールは大丈夫ですか?頑張ってください」と声を掛けられて、ビックリ!・・・どこかで合ったら声を掛けようと
こちらのゼッケンを覚えておいて来てくれたに違いない・・・大感激。ゴール後、要項を見たら、北見の青年だった。


34kmのほぼ中間地点のラップが、2時間13分だった。ひょっとしたら、4時間30分でゴールできるかも・・・と思ったが、そうは問屋が卸してくれなかった。

 38km付近で、向きを変えて山沿いを南下する。林の中の快適なコースもある(10)この辺りから気温や雪温も上がってきて、ようやく滑るようになる。ついつい、調子に乗ってペースを上げてみた。何人かを追い越して、後も大きく開けるようになった。

 しかし、そのツケは思いがけない形で回ってきた。「あと10km」付近から、腿が硬直したような感じで、スキーは滑るのに思うようにストライドが伸びない・・・・過去のレースで感じたことのないほど体もきつい・・・休んだりしている内に、追い越した人に、逆に追い越されてしまう。
 そのうちに、ずっと後だった人たちも追い越して行く。最初の15km以降は60歳代の人に追い越されないままここまで来たのに、とうとう2人に追い越されてしまう。追いかけようにも体が全く言うことを聞かない・・・。

 待ちに待ったゴール(11)・・・係りの人がRCチップやビンディングを外してくれるのがうれしい。一応5時間を切ることはできたが、最後の10kmは、そこまで、測ったように10km40分台のラップだったのに、最後は50分以上も掛かってしまい、これまでに経験したことのない辛さを感じた。しかし、そのことが、来年の雪辱課題となった・・・。

 スポドリと豚汁をいただき、椅子に座って食す。とんとろろ丼?もあったが、見た目あまり食欲が湧かず、パスした。

  会場を後にして、帯広駅近くの温泉銭湯「たぬきの里」まで走る。そこでのんびりと疲れを癒し、その駐車場で1時間以上横になる。24時間営業の駐車場に車を置いて、地元の山仲間が集まってくれている居酒屋へ・・・ネットで繋がってはいたが初対面の3名を含む7人も参加してくれて、大感激で疲れもすっかり吹っ飛んでしまった。


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