2006北海道スキーマラソン
30km参戦記 06,01,29

前夜の飲みすぎと早朝函館を出ての参加の上、渋滞に巻き込まれて会場入りが遅くなり、すっかり闘争心のない中、湿り気の多い深い新雪に悩まされた低速レース。

天 候くもり
気 温 スタート時 気温 −2℃
       雪温 −3℃
ワックス



(効果)
base SWIX CH6
top  SWIX HF8
finish SWIX ceraFC007
         (焼き付け)
(まあまあ?)
記 録
2時間11分00秒
1km換算 4分22秒
(1周目 1:07:36)
順 位 60歳以上の部
13位/68名
ラップ     <1周目><2周目>
5km  24分33秒、22分14秒
10km  19分33秒、18分23秒
15km  23分24秒、22分42秒
 今シーズンから北広島プリンスホテルの冬期間休業とスキー場閉鎖で開催が気になったが、継続開催となってほっとする。30kmの部はそのゴルフ場と周辺の牧場を舞台とする15kmコースを2周する。起伏は多いが、それほど長くきつい登りではなく、登り切ってしまえば大好きな下りが待っていて、それが繰り返されという割りと好きなコースである。昨年はザラメ雪の高速レースで、30kmで初めて2時間を切る自己最高の1時間54分台だったので気を良くしての参加であった。
 
 しかし、前日、四国遍路の講演を頼まれ、その後懇親会もあり、調子に乗ってついつい飲みすぎてしまった。軽い二日酔いと寝不足状態で早朝4時に車で出発。北広島ICで高速道路を下りたら大渋滞に巻き込まれる。駐車場となっている道都大学が介護福祉士の国家試験の会場になっていたせいらしい。会場までのシャトルバスも渋滞のせいでなかなか来ず、受付入りしたのが9:20であった。

 いつもは顔なじみを探しては1年ぶりの再会の挨拶をするのを楽しみにしていたが、それも叶わなかった。それでも四国遍路でご一緒して以来のお付き合いとなるスーパー健脚大師ことTaさんや名寄から参加の私より先輩の元気なJiさんに偶然逢うことができた。Taさんはずっと私を探し回っていたらしい。慌てて準備をしてスタート地点へ急ぐ。2台持っていったスキーテストもできず、放送の気温・雪温だけで板を選ぶ。スタート前から疲れてしまってアップをする気も起きず、時間的に当然の結果であるがずっと後ろの方に並ぶ。すっかり闘争心をなくして、のんびりモードのスタートである。気がつくとすぐ前の人が札幌のSiさんであった。

 10:00、30kmのスタートである。いつもは前の方に並んでいるので詰まることが少ないが、今回のスタート後の500mほどは、ほとんど歩くスキーモードで、登りでは停まって待たなければならないほどである。無理しないで楽しみ滑走に切り替えようと思うのだが、昨夜降った湿り気の多い新雪の深雪滑走がそれを妨げる。
 
 1km付近からはばらけてようやく自分のペースで滑れるようになったが、深く柔らかい雪でストライドが伸びず一歩一歩が辛い。みんな同じ条件なのだが、昨夜の飲みすぎと寝不足と早朝の5時間の運転が響いているらしく、いつもよりは体が重い感じである。しかし、いつもは前の方で周りの高速ペースに巻き込まれて1〜2km付近で酸欠状態になるのだが、今回はそれがない。

 「苦しみより楽しみ」を念頭に滑りを続ける。5km付近で、5分後にスタートした15kmのトップグループがものすごい勢いで抜いていく。緩い登りはほとんどがスーパースケーティングである。下りのクラウチングでも、どんなワックスをどのように塗っているのだろうかと思うような速さの滑り具合である。

 1周目のラップは、案の定この3年間でもっとも遅い1時間07分であった。昨年より11分も遅い。エードで水分を補給して2周目に入る。すぐ後ろに、1周目も相い前後していた同じ60歳代の526番の人がいる。この人にだけは負けないようにしようと、少し闘争心を喚起する。

 2周目は、1周目で30kmと15kmの人が滑った後なので、湿り気の多い深雪はしっかりと踏みしめられて、逆にバンバンに堅くなっていて、滑り具合はいいが足に力を入れないとエッジがずれてしまうのでこれまた疲れる。

 20km付近で526番の人に一度追い抜かれたが、すぐに追い越した。しかし、残り3kmほどで再び抜かれる。やがて前方に577番の60歳代の人が見えてくる。この二人に引き離されないように、できれば追い抜こうと後を追うが、この二人がデットヒートを繰り返してスピードアップし、どんどんほかの人たちを追い抜いていく。こちらは付いていくだけでいっぱいいっぱいである。

 そのうちに、スタート時点ですぐ前に並んでいて、ずっと先にいると思っていた札幌のSiさん(50歳代)に追いつく。かなり疲れているようである。昨年もこの大会だけは勝ったが、あとの札幌国際や湧別では敵わなかった方である。声をかけて追い抜き、前を行く60歳代の二人を追うがだんだん離されていく。

 自己計測で2時間10分58秒でのゴールである。昨年より15分以上も遅いタイムであるが、雪が締まったせいか、珍しく2周目の方が速かった。速報で貼りだされた入賞者のタイムを見ても昨年より10〜15分は遅いようなので、少し安心する。翌日の道新スポーツによると、昨年の順位よりは落ちていたが予想以上の13位であったので、少し気を取り直すことができた。

 風呂で汗を流そうと向かうところでスーパー健脚大師のTaさんに出会う。昨年までクラシカルで15kmだったのに、73歳にして初めてスケーティングに挑戦して10kmに出たという。いやはやものすごい挑戦意欲である。車での日帰り往復は辛いので、そのまま札幌に泊まり、亡妻の墓参りをして、招待券をいただいた大丸デパートで開催最終日の「世界遺産写真展」を見て翌日帰路に着く。


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