2004湧別原野オホーツク85km
クロスカントリースキー大会
初挑戦記
04,2,22

今シーズンのスキーマラソンの集大成は国内最長85km初挑戦の大会であったが、目標のタイムを20分クリアーし、満足のいく結果であったが、予想通りきついレースであった。

天 候曇り
気 温スタート時   −7℃
ワックス


(効果)
base swix  CH4+CH6
top gallium AXF10:+AXF20=1:1
finish swix  セーラFC100焼き付け
(最後までOK)
記 録 5時間40分56秒
(1km換算ラップ 4分01秒)
順 位300位/1197名(男女混合総合)
途中経過タイム 北大雪スキー場(スタート)  0:00
丸瀬布(37km地点)     2:05
遠軽(60km地点)       3:38
             (10分休憩)
上湧別(ゴール・85km地点) 5:40        
 国内最長のこの大会は、標高670mの白滝村の北大雪スキー場(数年前から営業閉鎖)をスタートし、白滝村市街地の西側から湧別川沿いに丸瀬布町、遠軽町、ゴールの上湧別町まで4町村85kmを滑走する大会で、85kmの部だけでも、長距離指向のスキーランナーたちが全国から1200名前後も参加する大規模な大会である。距離は長いが、標高差650mの概ね下りのコースなので、「札幌国際スキーマラソン50km」で4時間を切れば、この大会は6時間を切ることができるといわれている大会である。ちなみに謳い文句となっている「100km」は駅伝の部である。

  自分も来シーズン以降退職後の楽しみにと、まずその可能性を探るために昨年から「札幌国際スキーマラソン50km」に参加し、昨年4時間を切って完走のメドを立てていた。しかし、今年、この大会の翌日から札幌で会議が予定されていて、終わっても札幌まで戻ればいいので、1年早く参加することにした。しかし、マラソンはハーフが限界で、夏の間でも週に2回ほど5〜10kmほどしか走らない自分には、いくらスキーマラソンとは言え85kmという距離は非常に不安な距離である。「概ね下りで苦手な登りがほとんどない」「sakagさんなら絶対完走できますよ」という他人の言葉を心のよりどころにして、まずは、完走ねらいで、可能であれば6時間を切ることを目標にしての参加である。

 ところが、体調を整えなければならない大会2週間前は、前々日まで3泊4日の東京出張、飲み会が合計7回というとんでもない日々が続き、万全にはほど遠い状態での参加である。そこで、あまり無理せず、初参加でもあるので、雰囲気を味わうことをねらいにデジカメを持っての取材モードでの滑走にする。

  ワックスは、数日間ワンポイント予報で確かめたら、例年よりは気温が下がらないらしく、0〜−8度ほどの予想なので、FISHERの板と今年購入したストラクチャーも湧別に使えるようにしたATOMICの2台に、どちらもベースをSWIXのCH4+CH6を塗り、前者にはswixのHF7+LF6を、後者にはEIZI@名寄さんのお薦めの初めて使うGALLIUMのAXF10+AXF20を塗り、その上にSWIXのセーラFC100を焼き付けて用意する。

 出張の用意もあり、持ち物が多くなるので車での参加である。前日の6時前に自宅を出て、一緒に参加する函館を代表するマラソンランナーで、XC-KIDSでも抜群の実力を誇るNaさんを七飯町で拾い、交代で運転し、一路白滝村を目指す。道路が夏道状態のせいもあり、高速を国縫から旭川北まで繋ぎ、当麻で昼食を摂っても、受付場所の白滝村集落基幹センターへは、13時に着いてしまう。

 その後、宿泊先であるスタート地点の北大雪スキー場の文化村ロッジ(1泊5010円食事も十分)へ向かう。そのロッジで2年前までXC-KIDSの仲間で厚岸町に転勤したSaさんとの偶然の懐かしい再会を果たす。夕方まで分厚い大会要項を見たり、スタート地点を偵察に行ったりとのんびり過ごす。夕方にこのロッジを申し込んでくれたEIZI@名寄さんが到着したので、彼を誘って、次の日に近くの鹿砦という珍しい名前の山に登るために前泊しているHYMLの山仲間のテントを訪ね1時間ほど山談義に耽る。宿に戻って夕食後、同宿のHYMLの山仲間のSo@札幌さんも到着。9時過ぎには電気を消して就寝モードになるが、慢性寝不足なのに、12時頃まで寝付けなかった。

 4時には目が覚め、ゆっくり準備に取り掛かる。5時過ぎになったら、ロッジの計らいで朝食が食べられるようになっている。食事後ワックスルームでスキーのセーラFC100を落とし、宿泊地の利を生かして、スタート地点の前から3列目に板を置く。2台の板をテストしてみたら、GALLIUMのワックスを塗ったATOMICの板の方が遙かに滑るので、迷わずそちらに決める。ロッジまで余分なスキーを戻しに行く時間がないので、ゴール地点まで運んでくれる荷物と一緒にトラックに預かる。もちろん腰にはデジカメ持参である。

 <7:30 まずは、北大雪スキー場をスタートし、白滝村を抜け、丸瀬布まで37km(1kmラップ3分23秒)>
 スタート地点の後ろには、方角的に地図で確かめたら三笠山と思われる山がどっしりとが聳えている(1)。天候がいいと、稜線を連ねた北大雪の山々が見えるであろうだけに残念である。スタート地点の看板をバックにシャッターを他人に押してもらい(2)スタート位置に着く。7:30、花火と共にスタートである。まず、最初の登りを登り切ったところで最初の撮影モードである。このために前の方に板を置いたので、混雑に揉まれることなく、あっさり、最初の登りを登りきることができたが、カメラを出して2枚撮る間にどさっと多くの人たちが追い越していく(3)。しかし、そこから数kmは滑降モードの下りである(4)。ックスがばっちり合っているらしく、どんどん追い越しモードである。撮影タイムに追い越された分を取り返すような勢いである。

  牧草地のだだっ広い真っ白な雪原にカラフルな帯が続く。1〜2km附近で前に一番のライバルである札幌のMaさんを見つけたので追い越そうと思ったら、後ろから「はじめまして!」と大きな声が掛かる。びっくりして横を見ると、「恵庭のオコタンペで〜す」といい、あっという間に追い越していった。確かにゼッケンを見ると、メールで「初対面が叶えばいいですね」とやりとりしていたHYMLの彼である。お互い背中しか見ることがなかったので初対面ではなく、初対背であろうか?ゴールでも再会はならなかった。その後、直ぐにMaさんを追い越し、緩やかな下りが続く滑降モードを楽しむ。15km附近まではほとんど追い越しモードである。しかし、その後は、遅く出発した実力のある人たちが追い越していくようになる。

 スキー場から鉄道や国道の下を潜るまでは、畑地か牧草地の広い雪原を滑走する緩やかな下りコースである。上白滝の滝上橋を渡り、白滝の市街地を過ぎるまで、川と国道と鉄道の北側の特設コースで、その後、15km附近の旧白滝の手前で、再び鉄道や国道の下を潜り、橋を渡る。その後何度となく、川を渡り、左岸右岸を滑走する。1時間を過ぎた辺りで、「まだこの6倍も?」と思ったら、それほど疲れてもいないのに、その先の距離感に潰されそうな思いに襲われる。

 とくに、丸瀬布町までは標高差500m弱の快適な滑走モードである。37kmを2時間05分、1km平均3分23秒というハイペースで、途中の給食所を3カ所もパスし、丸瀬布町の市街地へと入る。ここは市街地の中の道路を特設コースとして整備しているのにはびっくりした。そのせいか、コースの中でこの辺りが一番観客が多かった。大掛かりな給食所に近づくと太鼓の音が聞こえる。その丸瀬布太鼓?の前を通過するところで立ち止まり、それをカメラに収める(5)。そこからカメラを手にしたまま、学校のそばと思われる給食所まで滑走し(6)、ここで初めてエネルゲンを2杯口にする。

つづく

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