2004北海道スキーマラソン
30km参戦記 04,01,25

天候と雪質に恵まれ、昨年より6分短縮するこれまで最高タイムで、快適な滑走を楽しむ。

天 候快晴
気 温スタート時 −9℃
ワックス


(効果)
base SWIX CH6
top SWIX HF7
finish セーラFC100
(まあまあ!)
記 録
2時間02分13秒
1km換算 4分04秒
(一周目 1:00:36)
順 位 40歳〜59歳の部
36位/139名
ラップ     <1周目><2周目>
5km  21分01秒、20分56秒
10km  17分26秒、18分21秒
15km  21分37秒、22分49秒
 この大会が、北広島プリンスゴルフ場とその周辺の牧場が舞台となって、30kmと15kmの部のほかに歩くスキーの10kmと5kmに変更になって2年目の大会である。30kmの部は15kmコースを2周するが、起伏は多いが、それほど長くきつい登りではなく、登り切ってしまえば大好きな下りが待っていて、それが繰り返されという割りと好きなコースである。

 前日の天気予報では、スタート時の気温がマイナス9度くらいになるとの予報である。ワックスをHF7とLF6にしようと思ったら、LF6が切れてしまって手元になかったので、やむなくHF7だけにして、セーラFC100を焼き付けて準備する。

 快晴の朝を迎える。案の定、朝の気温は予報通りマイナス9度、雪温マイナス10度であるが、無風状態なので、それほど寒さは感じない。しばらく雪が降ってないのか、バーンが堅く、雪が細かなザラメ状ある。ワックスの影響はそれほどなく、誰でも滑る雪質のようである。アップを兼ねて滑ってみるが、日陰の部分でちょっと渋いところがあるくらいで、それほど気にならない。

 アップの最中に昨年からお付き合いをいただいていて、1月4日の滝野でのクロカンオフミでご一緒した札幌のMaさんや函館から二人だけの参加者であるHaさん、以前函館にいたKuさんと出会う。一番左端の前から6番目くらいにスキーを置いて、クラブハウスに戻り、スタートの準備をする。

 直ぐ隣で準備をしていた全員20代の根室航空自衛隊チーム(なぜか全員が札幌)の選手達が、寒いので股間が冷えるということで、スーパーのビニール袋を中から股間に当てている。「湧別」対策のひとつと思い、真似をしてみた。最近、手の指先が冷たくなるので、クロカン用の手袋の下に伸び縮みする薄い手袋を、さらに不格好であるが、その上からフリースの手袋を履いて、新しく買った白い帽子を被りスタート地点に向かう。

 気温は低いが、日差しが強く、無風状態なので、開会式でも寒さをそれほど感じない。いよいよスタートである。最初の200mはスケーティング禁止である。スケーティング解除になっても、いきなり狭い登りになるので、ひどい混雑となる。人のスキーを踏んづけたり、ストックが引っかかったりと、必ず転倒者が出て、将棋倒し状態があちこちで展開している。これが、このコースの一番の難点であろう。その混雑を避けがら、なるべく端を縫うように登って行く。ほとんど自分のペースで滑ることはできない。

 一度下って、また狭い登りとなる。ときどき、前が詰まって立ち止まったりして、2列になって進むが、少しの間隙を縫って少しでも速い流れの方に入りながら登っていく。2km附近でようやくばらけてきて、追い越しもしやすくなり、自分のペースで滑られるようになる。2km〜3kmは概ね登りで標高差120mを登り切ると、このコースの最も高いところに出る。ここから2.5kmほどは大きな起伏もなく、展望が最も開け快適な滑走を楽しめる部分である。

 まずは、手稲岳〜札幌岳〜空沼岳〜漁岳〜鋭鋒が真っ青な天を突いて凛と聳える恵庭岳や紋別岳などが見えてくる。少し進むと反対側に芦別岳〜夕張岳などの夕張山系の山々が青い空をバックにした真っ白な姿を見せる。その間の正面には広島団地が広がる。

 6〜7km附近の登りで、後ろから声が掛かり、5分後にスタートした15km組のトップグループがもの凄い勢いで追い抜いていく。彼等とは平らなところはそれほど差は感じないが、登りのパワーが全然違う。だから追い越されるのはほとんど登りである。5.5km附近から10km辺りまでは、何度か登りはあるものの概ね下りで、長い下りを何度か楽しんで標高差130mほど下って最低地点の10km地点を通過する。途中で、急に前の人が進路変更してぶつかりそうになり、転倒してしまい4人ほどに抜かされるいうハプニングもあった。

 10km地点に給食所があるが、そのまま通過する。そこを過ぎると、再び1.5km程で小さな起伏はあるものの130mほどの登りが多い区間が続く。リズムを崩さないように、できるだけスキーを滑らせながら我慢の登りである。12.5km〜14kmまでは概ね再び下りが多い区間である。最後500mほどの登りを越えると、スタート地点へ戻り、周回となる。タイムはこれまでの15kmで最高の1時間00分36秒である。気分良く2周目に入る。

 汗もほとんどかかず、のども渇いてないのでそのまま通過しようと思ったが、周回場所の給食所でスポドリを3口ほど飲んで2周目をスタートする。1周目のスタート直後の混雑した区間もマイペースで滑ることができ、最初の5km区間だけは1周目より早いラップで切り抜ける。ただ、15kmの人たちも通過したあとなので、登りがザラメ状態になって溜まっていて、スキーが重いのが難点である。

 過去このコースを使っての2年のハーフや昨年の30kmに比べて、2周目は登りでずいぶん抜かれたような印象があったが、今年はあまり抜かされることもなく、同じ人数ほど抜いたりしながら、それほどダメージもなく滑走することができた。途中で後ろから来た60代の男性とデットヒートをと思ったが、非常に上半身の強い方で、フォームはそれほどきれいではないが、どんどん差が広がっていくばかりである。

 10kmで残り20分少々ある。頑張れば2時間突破も・・・という想いも頭をかすめる。10kmの給食所もよらずに通過。その後の登りのザラメの深さにはびっくりする。スキーを脱ぎたくなるくらいである。我慢しながら抜けだし、最後の5kmは落ちてきた人を捉えることを楽しみにしながらひたすらゴールを目指す。1周目もヒヤッとしたが、28km附近の下りの急カーブに差し掛かると3名ほどが転んでコース外へはみ出している。トドマツの木が林立しているところで、まかり間違えば、立木に激突といったことも想定される場所である。

 あと500mの登りで、2時間を超えてしまい、2時間突破の夢は消える。あとはゆっくり流しながら、ゴールまでの残りの滑走を楽しむ。15kmに函館から参加していたHaさんに迎えられて、2時間02分13秒での、昨年より6分も詰めてのゴールである。気分良くして、次の日の道新スポーツを見たら、45〜59歳の部で36位/139人であった。昨年は38位/141人であったので、それほど順位は変わってなくて、ちょっとがっかり。結局は、天候と雪質に恵まれ、みんながよく滑ったというところであろうか?

 身体にもそれほどダメージがなく、特に連れもいないので、風呂にも入らず着替えもせずに直ぐに帰路に就く。途中うっかり高速に乗る前にガソリンを入れるのを忘れて、登別で給油がてら高速から下りて、虎杖浜温泉で汗を流し、再び高速に乗ったら、料金が合計で800円も高かったのには驚いた。

 来年はいよいよ60歳以上の部に突入である。今回のタイムを当てはめてみたら、30kmの部で16位、15kmの部では1周目のラップで8位に相当する。凄い熟年パワーである。来年は入賞ねらいで、15kmの部に出てみようかな?と思ったりした大会であった。 


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