第24回札幌国際スキーマラソン
50km 参戦記 04,02,08

急に冷え込み、2日前の情報で用意したワックスが合うわけがなく、カメラ持参のあちこち撮影モードののんびりながらも苦しい滑走

天 候曇り
気 温スタート時   −7℃(雪温−9℃)
ワックス


(効果)
base SWIX CH6
top  SWIX HF7:HF8=1:1
finish セーラFC100焼き付け
(合うはずなし!)
記 録 4時間19分31秒
1km換算ラップ 5分01秒
順 位 304位/646名(男子)
 昨年の初出場は、天候にも恵まれ、ワックスがバッチリ合い、絶好調の滑りであったので、タイム更新は最初から無理だろうが順位はなんとか維持したいと思っての参加であった。しかし、2日前の情報(−3度)で用意したワックスで乗り込んだのに、当日の朝急に冷え込んで、スタート時で−7度(雪温−9度)は厳しく、挑戦意欲は半減(前日の情報で用意ができる地元人がうらやましい)・・・・。「多分苦しい滑走になるだろう」と覚悟をして、どうせなら休憩がてら写真を撮りながらの滑走にしようと、カメラをウェストバックに入れての参加であった。

 案の定、昨年はスキーにエンジンがついているような錯覚の滑走であったが、今年はサイドブレーキを引いたままの感じの苦しい滑走で、20枚ほどの撮影モード(立ち止まるたびに10〜20人に追い越される)と昨年は2カ所しか寄らなかった給食所は5カ所も寄り、ゆっくり飲み・食べモードで、昨年より36分も余計に苦しむ結果となってしまった。

 今回は、前日の予定が不確定で出発時刻が当日まで決まらず、車での参加であったが、札幌ドームの駐車場は予約もしていなかった。幸い、カーナビで探している内に、地下鉄東豊線の美園駅の近くに素泊まり3000円のきれいなペンションが見つかり、そこに泊まり、車も預かってもらっての参加である。朝起きて、凄い冷え込みに愕然とする。気温が上がることを期待して地下鉄で札幌ドームへ向かう。

 受付を済ませ、滑走の用意をして8時15分頃には700m離れたスタート地点へ到着。1200番台の一番前に板を置き、走りながらアップしている内に函館から参加の同じXC-KIDSの4人の仲間(1)やEIZI@名寄さんに逢う。リンク仲間のMa@札幌さんやHYMLのSo@札幌さんとも再会し、HYML仲間のO@恵庭さんとHi@札幌さんを探し回るが、見つけることができなかった。ところが、わざわざ私とEIZIさんを応援に来たという昨夏の春別岳でご一緒したNa女史がドレッシーなスタイルでわざわざスタート地点まで来てくれていて、感激の再会である。

 上田札幌市長やゲストの荻原健司の挨拶やアップのためのエアロビ風の準備運動があったりのスタート前である。9時にスタート。今年は昨年よりかなり前のスタート地点であることから、それほどごちゃごちゃした感じのないままスムーズに登りの林道へ入ることができた。直線の林道の登りも昨年は少しの合間をかいくぐっての追い越しモードであったが、今回は流れに乗るだけで精一杯である。

 大した疲れもなく、100番目くらいの好位置で直線の林道を登り切ったところで、まずは、最初の撮影タイムである。後から登ってくる流れを写すが(2)あっという間に30人ほどが追い越して行く。もったいない感じもしたが、その後の滑りは追い上げることもできず、次々と追い越されモードである。昨年は15km附近までは一人にも追い越されることがないもっぱらの追い越しモードであったが、今年は一歩一歩が低温雪特有のギシッギシッと軋む滑りでストライドが伸びない。それでも、5km手前附近のトドマツ林(3)やその後の浄水場昨年はごろごろ転倒者がいた直線の下りはまだ順位がかなり前らしく、少ない人数で快調に下る。

 滑りが渋いとどうしても身体に負荷が増す。そうすると、登りがきつくなる。昨年はほとんど気にならなかった登りがやたらと目に飛び込んでくる。10km附近で25kmのトップの選手が追い越して、さらにしばらくしたら、もの凄い勢いで横をすり抜けて行く選手がいてゼッケンを見たら、番号でなくゲストの「荻原健司」と記されている。感激している内にカメラを撮り出し損ない、気が付いたら遙か前の方へ過ぎて行ってしまった(4)。

 やがて、11km附近のつづら折りの登り林道で下を見たら、昨年7km地点で追い越したMa@札幌さん(ゼッケン1276番)が、案の定逆に追い上げてきているのが目に入る。12km附近の登りであっさり追い越されてしまう。付いていく気もせず、止まって後ろから写真を撮る(5)。ここで追い越されたら、20分以上は離されると覚悟したが、結局は10分しか離されところを見ると、彼も後半は辛かったようである。

 昨年は1時間01分で通過した15km地点は、1時間13分ですでに12分も遅い。昨年はパスした16km附近の給食所でスポドリを口にする。20km附近で後ろから「会長!」と声が掛かる。振り向くとXC-KIDSと親しくお付き合いいただいているKi@札幌さんである。彼の後ろ姿も写真に撮り、しばらく付いていくが、だんだん離されてしまう。昨年初めて寄った24km地点の給食所はパスする。

 中間地点の25km通過は、2時間07分で、昨年より10分遅れ、どういうわけか15km地点の遅れを取り返しているのが不思議であるが、これなら、ひょっとすればまだ4時間は切れるかな?という微かな期待もあった。29kmほどの白旗山競技場の手前辺りから、標高が低くなったこともあるのだろうが、少し滑るようになり元気が出てくる。白旗山競技場の手前からは今年一度滑ったことのある5kmコースの一部を使っているので、状況がよく分かる。白旗山競技場に入るが、なぜか昨年より応援の数がかなり少ない(6)。寒かったせいであろうか?その給食所ではスポドリとバナナを口にする。

 白旗山競技場を越えた辺りだと思うが、20km附近で追い越されたKi@札幌さんの疲れた姿が目に入ってくる。かなりばてているようである。「湧別の練習だと思って頑張りましょう!」と声を掛けて追い抜く。35km地点からは川縁の林道コースとなる。登りになるときつくて時々立ち止まって休むが、滑り自体はそんなに悪くはない。しかし、相変わらずの追い越されモードである。

 昨年もしっかり腹ごしらえをした38km地点の給食所(7)で、しっかりとスポドリ、お粥、サンドウィッチを口にし、ゆっくり休む。一緒に休んでいた男性が「昨年はもうゴールしてましたよ!今年はきついですね〜」」と言う。自分も似たようなもので、気を取り直して、緩やかな広い登りに入る。41km地点の給食所でまたスポドリを口にする。そこまで来ると、一番辛く長い2kmの登りを越え、あと7kmは滑降モードである。昨年はその先の急な下りは混んでいて、係員が付いて一人一人下ろしていたが、今年は誰もいなかった。ということは、かなり順位が下がっているという証拠であろう。

 最後の登りに掛かっても、昨年はびっしりと混んでいたが、今年は疎らである。登りに掛かった地点で時計を見えたら、すでに、昨年のゴールタイムになっている。もう4時間を切ることは不可能である。登りを滑らせるだけの気力も失せて、V字のバタバタ歩きで登る。周りも同じような感じで誰も追い越す人はいない。それでも、斜度が少し緩むと滑らせながら登ることができる。

 我慢を重ねて登り切ると43km地点の焼山の頂上である。ここまで来ると、あとは滑降モードである。昨年より明らかに滑りは悪いが、楽なことに変わりはない。44kmまで来ると、札幌の町並みが見えてくる。ここでも撮影モードである。四望台の近辺1kmほどは登りのコースをダブるところである。そこを抜けて広い羊ヶ丘の牧場のような台地に出ると、45地点の給食所がある。ここでも、スポドリとこれまで目に付かなかったシュークリームを口にして通過。

 そこを通過すると、まもなくゴールの札幌ドームの銀屋根が見えてくる。初参加の昨年はここまで来たら、感激の涙がにじみ出たが、今年は苦しさからの解放の喜びの方が大きい。でも、うれしいことには変わりない。札幌ドームにまっすぐ向かうあと2kmの緩やかな直線の下りをのんびり楽しみ(8)、気を抜いて滑っていたら、あと700mという辺りで、ストックをスキーの内側に付いてしまい、頭からもろに転倒する。雪を付けてのゴールは格好が悪いので、雪を払いながら滑走し、ゴール前350mほどの直線に入る。ここだけはたくさん人が滑った跡だけに堅く締まっていて、よく滑る。気持ちよくラストランを楽しんでいると、100mほど前に先にゴールしたEIZIさんとNaさんがカメラを持って待っていてくれる。手を挙げて挨拶をし、ゴールをする(Naさん提供)(9)。昨年より36分も遅い4時間19分31秒(304位)である。

 ゴール後、完走メダルをもらい、RCチップを返して参加賞と直ちに出る記録賞を受け取り、ドームへ向かう。靴を取り替えて上を羽織り、豚汁を食べて、彼等のところへ戻るともういなかったが、再びドームへ戻ったところで再会する。初参加のEIZIさんは実力通り3時間32分で114位とのこと。二人にしっかり待たせてしまったことを詫び、彼等と別れ、XC-KIDSの仲間のゴールを待つ。

 3時間を切ると思ったXC-KIDSのトップランナーのNaさんは3時間26分で94位だったそうで、ちょっと残念そうである。Waさんは4時間45分頃ゴールするが、ストックを途中で折ったそうで、歩くスキーの重いストックを25km地点で借りてのゴールであった。あとTaさんとIさんの二人を待ったが、ペンションに車を取りに行かなくてはならないので、申し訳ないが待ち切れずに先に帰ることにした。ペンションに戻り、高速に乗り帰路に就く。途中八雲の遊楽亭の温泉で、汗を流し、夕食を摂って帰宅する。

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