三段山&富良野岳ジャイアント尾根 
                           01,2,10〜12
強烈な寒さの中、白銀荘を根城に2泊3日、強風を避け樹林帯を中心としたスキー登山と深雪滑降を楽しむ
2/10
三段山(2段目上まで) 12名
登山地点下山
10:15
11:22
白銀荘
2段目上
12:20
11:46
[1:07]所要時間[0:34]

翁コース 12名
下り地点
13:46
14:20
十勝岳温泉駐車場
バーデンかみふらの下

2/11
富良野岳ジャイアント尾根(1423m地点)9名
登山地点下山
9:20


11:02
バーデンかみふらの下
べベルイ沢崖下(昼食)
べベルイ沢崖下
1423m地点
12:45
12:23
11:50
11:18
[1:42]   所要時間[1:27]

2/12
三段山(2段目上) 8名
 (省略)

 この貴重な3連休は、昨年に引き続き「北海道の山ML」のメンバーとともに十勝連峰の麓にある上富良野町吹上温泉の白銀荘を根城にする山スキーを楽しみに出かける。「三段山クラブ」主宰の旭川のOさん、札幌からは、「Kamii Trekking Page」のKaさん、「北海道の山とスキー」のkoさん、「サトシンの北海道の山スキー」のSaさんに今年からテレマーカー転身のKak さんとどこでも必ずラーメンを作って食べるのでラーメン教教祖の愛称持つKuさん、美深からののNaさんと函館からの私の8名(テレマーカー4名、山スキーヤー4名)である。 
出発前(中央の赤が私)
 前夜飲み会が入っていたので、函館発 23:55発〜札幌着5:10の都市間高速バスで札幌まで行き、Kaさんの車に便乗させていただく。天気予報は3日間とも期待薄の状態であったが、実際も、昨年より寒さも厳しく、稜線に出ると物凄い風で斜面もウインドクラストしていたために樹林帯中心の山スキーと温泉とアルコール三昧ののんびりとした3日間であった。
まずは1段目を目指して
 今回は、三段山の主ともいうべきOさんの案内とビデオ撮影が花を添えてくれ、念願の富良野岳ジャイアント尾根をも滑ることができた。

 まず1日目は、予定通り三段山(saさんの2Dルート図)へ向かう。メンバーのほかにOさんの連れのテレマーカー4名を加えて合計12名である。Oさんの話では、2段目より上の方は昨年より雪が少なくハイマツとウィンドクラストで滑りは楽しめる状態ではないとのこと。天候も厚い雪雲に覆われたままで風も強そうであるが、行けるところまで行ってみようということで出発する(1)。
切り開かれたトドマツ林を行く
 ガイドとビデオ撮影を兼ねながらOさんが先頭になりモノトーンの世界へと入って行く(2)。さぞかし青空をバックにしたら映えるであろう厚く雪が凍り付き重そうに下を向いて広がる枝のトドマツ林を見上げながら(3)、まずは1段目の斜面を目指して進む。15分程で帰りの深雪滑降が楽しみな1段目の斜面の下に到着。新雪はそれほど深くないのがちょっと残念である。1段目の斜面をジグを切って、再び豪快なドマツ林の中を抜けて行く。樹林帯の中は風も弱く雪も柔らかいのがうれしい。
2段目の下で休憩
 樹林帯を抜け2段目を登っているころ(4)、眼下の展望と隣のナマコ尾根がときおり覗いたりはしたが、上に登るに連れて風が強くなってくる。2段目を登り切ったら昨年は物凄いラッセルを要求された広い尾根は、ハイマツの幹や枝がボコボコ状態で凍っていて、雪もすっかり飛ばされ、強烈なウインドクラスト状態であり、風も横殴りの状態でそこから引き返すことにする。

 まずは、楽しみな2段目の斜面の滑降であるが、Oさんの勧めで東側の急な斜面へ向かう。彼が先に下りてビデオを構える。彼がお勧めの斜面は上がクラストして傾斜の変わるところところが深雪になっているのでびびっていると、Oさんの連れの尖鋭的なテクニックのテレマーカーMaさんが最初に突っ込んで行く。案の定傾斜の変わる深雪にスキーを取られて転倒。それを見たほかのメンバーは現金なものでぞろぞろと斜度の緩い方へ移動して滑降を開始する。
私の滑降
 そこから1段目の斜面までのトドマツ林で、自分が先頭になってOさんの後を追ったが途中で見失ってしまい、新しいシュプールをそれだと思って滑り下りて行く。ほかのみんなも後ろを付いてくるので安心していたが、どうも登りと様子が違い右側へ寄り過ぎているような気がして止まると、後ろのメンバーが「もっと左側だ」という、慌てて登り返し気味にトラバースして行くと1段目の斜面の上の端の方に出てひと安心。もう少し気付くのが遅れると楽しみにしていた1段目の滑りを逃すところであり、迷ってしまう危険性があっただけにみんなに「今度一番先に滑りませんから・・・」と謝る。

 しかし、謝った舌の根も乾かないうちに、1段目の斜面のビデオ撮影には、誰も滑っていないバージンスロープを一番先に滑らせていただく・・・お陰で思うような弧を描くことができ、気持ち良く滑り下りることができた。大満足である(5)。・・・これまたみなさんに感謝、感謝である。撮影のために一人一人順番に滑り下り、思い思いのシュプールやら転倒ショーなどを楽しみ、白銀荘まで下り、昼食にする。翁コースのスタート地点から崖尾根を望む

 昼食後、十勝岳温泉の駐車場まで車で上がり、バーデンかみふらのの駐車場まで下りてくる林間の通称「翁コース」(saさんの2Dルート図)へ向かう。スタート地点からは昨年苦労して越えた崖尾根が見えている(6)。ここは昨年もこれぞパウダーというコースで楽しみにして行ったが、やや積雪が浅かった。しかし、深雪滑降を楽しむには十分である。みんなをカメラに収めて(7)Oさんの後ろにすぐに続く。最も難所の源頭状の急斜面では転倒したメンバーが人間雪崩状態になって下りてくるのが楽しかった。時間的には、何度か繰り返すだけの余裕があったが、吹雪状態になり、車を取りに戻るのが大変だったとのことで、一回で切り上げて白銀荘へ戻る。
翁コーススタート地点で
 温泉に漬かり、ビールを飲み、のんびりとした時間が過ぎる。チーズフォンデュがメインの夕食にそれぞれが持参したワインやらビールやら日本酒やらウィスキーで酔いながらビデオを見たりお喋りをしたりと、それぞれ別グループで来ていた「北北日高を滑る」の帯広労山のKiさんと札幌のIさんも交えて盛り上がった楽しい夜は更けて行くが、自分は、昨夜の寝不足もあり、10時には寝床に入り爆睡する。

2日目・3日目へつづく
昨年の三段山と翁コースへ

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